1022-24(-) ケンブリッジ — ノリッチ

  

22()、ヒースロー空港に、British Counsilからの手紙を持った男が待っていて、
ホテルまで送って呉れた。


手紙は『明日09:30に、British Council で会いましょう。
そのままロンドンを発てるように、
ホテルの支払いを済ませ全財産を持ってタクシーでお願いします』。







23() 動物生理研究所Institute of Animal Physiology



9:30 British Council
へ行くと、今度は週末までの概略スケジュールが用意されていた。



12:36 Liverpool Street Station発、13:45 Cambridge着、荷物を駅に預け、
目指す動物生理研究所 (Institute of Animal Physiology, Babraham Cambridge)へはタクシーで向かう。



そして『Appointment with Mr. R.W. WHITE, Department of Biochemistry,
who will show you round the new buildings
』、


そのホワイトさんにお会いし、お話を伺い、建物を見せてもらった。ここから小々混乱が起こる。


            

              動物生理研究所 (Institute of Animal Physiology) 



ところでMr. R.W. WHITE 氏は 研究者ではなく、
テクニシャンの長として
動物生理研究所の研究者以外の人達全体をを管理する立場 (Administrative Director)であると同時に
新しいBiochemical Laboratoryの管理部門も同時に見る立場だった。


彼はその新研究所を屡々『Greville Laboratory』と呼んでおられた。


『故 Dr. Greville』というお名前は当時の生化学分野の最高峰らしく、
この方のご指導を受けて活躍している生化学者は3-400人を下らないという話なのだ。


WHITE さんによると、この分野は次の四つに細分化されるという

1、Biochemistry Department      (生化学分野?)

2、Immunology Department    (免疫学分野?)

3、Applied Biology Department (応用生物分野?)

4、Physiology Department    (生理学分野?)

 ホントかナ? Biochemicalの方の話じゃない?



話は進んで規模計画と歴史:   

200人規模の研究所を目標としたが、当時勤務者の合計は56人、内訳は

研究者14人、
技術補助者(テクニシャン)21人、
短期滞在研究者7人、
秘書2人、
掃除婦/10人、
雑用係2人、

となっており
研究者の割合は全体の1/4
短期滞在者を含めても3/8となる。




創創立は1950年、53年に建設が始まり1971年に竣工したばかり。


設計者は Colin St. John Wilson & Partners、担当はMr. P. Carolinとの事。



  後から思うに、去年竣工したばかりの施設は、
動物生理研の一部門としてのBiochemicalラボだったのでないか。


いずれにせよ私はAnimal Physiologyとか Biochemicalという
最新の研究所の責任者に話を聞き施設も見学して来たのだ。







研究棟廊下左右で用途異なる  実験室内部 上部に給排気  







動物生理研究所は終わり、BabrahamからCambridge経由でNorwichへ。


Kings College        Kings College 裏通り 



Kings College         Kings College


17:23 Cambridge.Norwich着は19;00過ぎ。

タクシーでご指定のHeathcote Hotel
Unthank Roadだと。


あまり有難くない名前だ。


ビールを一杯と出がけに道を聞かれて、少しは気分を直す。




何か物足りないのでワインのハーフボトルをぶら下げて帰途についた。


ついた積もりがさて帰り道は?


交差点で立ち往生しているところへ来てくれた若者に、

Could you kindly tell me the way to the Hotel,,, !』、


肝心の名前が出てこない! 


その若者突然『Excuse me!』と叫んで走るように行ってしまった 






1024日 食 糧 研 究 所



09:45に 食糧研究所(Food Research Institute)からお迎えの車、広々とした構内、
所長さん、Professer Dr. S. R. ELSDEN 氏に無事お会い出来た。




Professer Dr. S.R. ELSDEN     食糧研究所の堂々たる敷地・建築の外観






敷地: 11 acres 4.4ha… 5マイル以内に、大学と研究所が集まる条件を満たす。
建築:  9000平米, 1968年竣工時点で総工費百ポンド、(設計・積算・固定設備を除く)

職員: 170(目標は200)
内訳はScientists 40, Technitians 80名、Administrative Staff 50名。
設計者: Mr. Fielden MAWSONNorwichのカテドラルの修理をやっている建築家。
他に British Sugar Corporationも担当している、
但し構造設計はシドニー・
オペラハウスを手掛けられたオーヴ・アロプ氏 


本来なら建築家との契約にはBritish Governmenntの許可が必要だが、
食糧研究所が指導している農業研究会議がこの点をクリアしたとの事。


設計内容についてもELSDEN所長は強い関心を示され建築家と協働したとのこと。


実験室ユニットの大きさは現寸模型を元に決められたという。


階高も10フィート+天井懐(梁丈か)+スラブ厚5インチと
細かく定め建築家は外観と
ビルコン(木製サッシ+クレオソート、、、)に分業されたかの様子。


外壁にアルミ+ビニールのパネルを使われたのは、
配管/配線の必要に応じてどこでも構わず穴を開けられるようにとの事

 一番苦労されたと思われるのは、施設/設備に対する各研究者からの様々な要望に対して、
結論として実験台は可動式、但し自身とスタッフによって可能な範囲の可動性を限度とされたとの事。



これに対応すべき配管・配線はいかに設計/施工されたか、
そもそもここではどんな実験が行われるのか、全く見当もつかない。









最上階の配管スペースまで行けば何故か一安心、広さといい採光と言い申し分なし。




反省点はドラフトチャンバーの排気ダクト(PVC)を通しての火災、

プラスターボード張りの木製パネルも火の周りを早めた事、

火元はといえば冷蔵庫の中でぺトロールやエーテルがスパークによって簡単に爆発した事、

生物系の実験室の怖さかと考えさせらた。



Laminar Flow Bench という装置は特に危険で、
ボイラーと冷凍機の番は24時間制だとのこと。

所長のDr. S.R. ELSDEN さんはとても親切で、
サンドイッチとビールの昼食をご馳走になった上、
次の John Innes Research Institute まで、
ご自身の運転で送ってくださった。

    







1024日  ジョン・インネス研究所

                          John Innes Research Institute,       


               



 左から本館、右奥へ研究本館、右手前平屋実験棟、その裏にガラス張り温室、

中央道路の右側に、温室・飼育室を含め主要な施設は取り込まれている。
左-手前の
半分以上は、牧場/農場?それとも公園か
スポーツ広場として残しておくつもり? 
   

  所長のDr. Prof. MARKNAMU 氏 はご満悦

 


本館から平屋の実験棟・渡り廊下・池を見下ろす。
奥は動物の飼育施設らしい。





渡り廊下から池と花壇越しにカーブした道路の先を眺める。
柵は動物の出入りを遮断。



Dr. MARKNAM 所長の論じられる Biological Research とは:

    1.  Aplied Genetical (綴り不鮮明)   (遺伝子応用研究?)  

        2.  Genetical(綴り不鮮明)       (遺伝子研究?)

        3.  Virology               (ウイルス学?)

        4.  Electron-liner/copy (U.S.S.)      (電気生理学?)



秘書のMr. G.R. DAVIESさんが色々説明してくださるが、私の理解能力を超えている。


興味を引いたのは、隣に British Sugar Corporation の研究所があり、
午前中の食糧研究所も同じ Colney Lane にあって、
生物系研究所が一つの団地を形成している。


2020
年の地図ではその南はNorfolk & Norwich University Hospital が接している。



これまで生物系研究所といえばフィトトロンを思い出す程、
先ずは人工的に設定・管理された明るさや気温の元で
植物の生長や変化を実験・研究する所と思い込んでいたが、


英国に来てここまで続けて3っつの生物系研究所を見学してみると、
あるいは更に半世紀も経ってみて、それがとんでもない誤りだと知らされた。 


   * 科学の世界は休む間もなく進歩し続けているようだ。

   * 研究室の成果が、知らない間に我々の日常に直結しているらしい。

     * 共通する分野を持つ大学・研究所が近くにあるのは良い事らしい。

     * 大学・研究所にとって、歴史ほど大切なものはない。

 

今夜はここから、

Norwich
1537
March1706-
Peterborough
1743
York
2035-
Newcastle
2204

という行程でニユーキヤッスルまで行かねばならない。


Eldon Hotel, 24, Akenside Terrace, Newcastle までタクシー。 


                         7)Newcastleへ 

 

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