崖にへばりつくように、軌道が延々と続く。このあたりは、写真のように谷間も川幅もせまく、水の流れも早い。この風景の中をひたすら歩き続ける。

 このあたりは、かつて延々と笹やぶがつづき、薮こぎを何十分もしていたのだが、なぜか今回はきれいに刈り取ってあった。だれがなんのためにかは不明だが、おかげでたいへん助かった。このあたり、昼間も暗く湿っているので蛇が多いのでかなり苦労して刈ったのだろう。

 ついに、助六谷にやってきた。ふもとから丸一日かけてようやくたどり着ける。谷間が極端に狭いゴルジュ帯からこのあたりまで、実は30分以上も薮漕ぎを強いられた。そして、視界が広くなり助六谷が広がる。写真は、分岐して川を渡る作業軌道を高台からねらった。それにしても、川の流れのなんときれいなことよ。ふもとでも、そこそこ清流だったが、ここまで来ると川とはこんなにきれいなのかと感動すると共に、人が入って来るといかに自然を汚してしまうかを、考えてしまうのであった。

 助六谷の清流。人里の川のように、ゴミひとつ落ちていない川を見るのは、初めてである。ここまできれいだと、川を見に来るだけでも十分楽しめ、実際にも最近は、清流見たさに訪れるようでもある。


 
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