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『富津合宿 2005』  #25

(July.21,2005)

梅雨明けを思わせる快晴の中、なだらかな山道に自動車を滑らせる。
1年振りに訪れる新緑に囲まれた電通富津倶楽部。
フロントの奥にあるレストランから漂うカレーライスの良い匂いが鼻に心地よい。
静かにレストランのドアを開ける。
「あっ、岡本だ」誰かがオイラに気が付いた。次の瞬間、思いも寄らなかった拍手喝采。
リアクション下手なオイラは戸惑うばかり。でも、嬉しかった。すごく嬉しかった。
みなさん、『ただいま』です。

プロローグはこれくらいにして、約3年ぶりのオカモト語録です。
いや〜懐かしい。懐かしいといえば、この日射し。
休部していたこの1年間、サッカーはおろか体も動かしていなかった。
日射しが痛い。
さぁ、オイラにとっては、不安だらけの合宿がスタートです。

「1日目」
午後1番の試合にシニアチームでプレイをした。ポジションはトップ下。
試合開始直後から、走れない、蹴れないのオンパレード。
息はあがるし、ボールがくれば焦るし、何もできない。ヤバい。
周りを見ると、みんな動く。しかも、速い。……この1年間で急激に衰えてしまった。

それから若手チームにも合流したのだけれど、ホントに何もできない。
サイドバックでプレイしていても、スペースに駆け上がれない。
目の前にはポッカリとスペースができているのに、体が全くいうことを聞いてくれない。
うわ〜、ありえない!
更に、更に、オイラの悲劇は続く。ロングキックの軌道がカッコ悪い。
少し実況中継で解説。
中盤の攻防で出足の速い武田氏がボールをゲット。すぐさま、顔を出したタクちゃんに預ける。
首を振って状況を確認したタクチャンは、ワンフェイクを入れて、右サイドのオープンスペースへ。
そこに走り込んだのは、オイラ。全くのフリーでボールを受けて、前を向く。
ペナルティエリアでは斉藤氏がファーでフリーになっている。
脳内ではキーパーとディフェンダーの間に、速く低いカーブのかかった弾道が斉藤氏の頭を目掛け
て飛んで行くイメージが完成した。「そこだ」。詰めてきたディフェンダーを振りきり、右足を振り抜く。
…ボールは山なりで、しかも、変なシュート回転がかかり、キーパーへ一直線。
「あれ??」

2日目も同じ状況。
そんな中、誰も反応できなかったカツのラストパスを感じてゴールを決めちゃうのは、流石だけど。。
なんて自分を慰めないと、沈んじゃうぐらいサッカーができなかった、今回の合宿。

でも、久しぶりにサッカーができて楽しかった。
それ以上に、あざみ野キッカーズのメンバー全員の温かさが、本当に……。

正直、うまい言葉が見つかりません。多分、これはみなさんが感じていることだと思います。
あざみ野キッカーズの素晴らしさ。こんな温かくて気持ちの良いチームはないなぁ!!
「ただいま」、「おかえり」だけでわかりあえる。
ファミリーなんだな、キッカーズは。


追伸
合宿の前日。国方さんからいただいた言葉のすべてが宝物になりました。
本当にありがとうございました。



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