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日本サッカーのスタイルを見せてくれ!

(Jun.09,2006)

「トルシエ時代は、高校生か大学生が教師に教わりながらサッカーをしていたようなものだ。ジーコ時代は、自分の個性を仲間の個性と融合させながらサッカーをする大人の集団にならなければいけない。Jリーグ10年で、教わるサッカーから卒業だ。次の10年は選手が自ら考えてプレーを創造していこうと格闘する時代だ。そう、ようやく日本サッカーのスタイルが創造されていく段階にはいったのかもしれない。」2003年のコンフェデレーションズカップの時、僕はRyo's Eyesでこのように書いた。

いよいよW杯2006が始まる。この大会は、日本がそのスタイルを世界に提示し、「僕たちのサッカーわりと楽しいでしょ?」と問いかける大会だ。僕はそう思っている。
それを表現できて、なおかつグループステージを突破する。これが、今回の日本代表の目標だ。自ら考えてプレーを創造するための頭脳が、中田英と俊輔だ。試合展開は劣勢になり、優勢になり、波は大きく相手チームとの間を行ったり来たりする。この流れを的確に読み、どう打開策を講じていくのか。それをプレーで示し、声をかけ、チームを引っ張っていくのが彼らの仕事だ。そういう目で日本のMFを追っていきたい。とはいっても、いざ試合が始まれば一喜一憂している自分がいるのだけど・・・。

オーストラリア戦は中盤の両サイドがキーになるような気がする。自陣に20mほどはいった浅いエリアからビドゥカめがけて早めにあげられたクロス、あるいはくさびの縦パスにはきっと苦労するだろう。オーストラリアの攻めの中心はこの形ではないか。だから、アレックスと駒野はこの位置でしっかりプレッシャーをかけ、余裕をもったプレーをさせないようにしなければならない。相手がこの位置からボールを下げるような展開になれば日本のリズムになるのではないか。

ロナウジーニョ、ジェラード、ジダン

優勝候補はもちろんブラジルが最右翼だ。ロナウジーニョの大会になる可能性は極めて高い。彼のパフォーマンスは本当に楽しみだ。でも日本戦だけはおとなしくしていてほしいね。
自分のひいきチーム、ひいきの選手がいる。こちらも応援したい。
僕はなんといってもジェラードだ(パラグアイ戦には出られるのだろうか)。彼の渾身のミドルシュートを見たい。そしてイングランドが好成績を残せますように。イングランド対日本なんていう決勝カードいいですよね。まぁ無理だけど。
それからフランスのジダン。彼はこの大会を最後に引退するらしい。アンリとのコンビネーションがイマイチなんて伝わってきているけど、この2人が活躍することが大会全体を盛り上げるだろう。

さぁ今日からスタートだ。眠い目をこすりながらの1ヶ月だけど、幸せな1ヶ月でもある。
がんばれニッポン!   それにしても4年て早い。
思い出したようにペンを執って、いやキーボードをたたいてみました。
そう、いよいよW杯日本代表のメンバーが発表になり、臨戦態勢に入ったからです。
久しぶりのRyo's Eyes、よろしくお願いします。