スロバキア戦、気になること2点 他
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スロバキア戦、気になること2点 稲本の試合感はどうなのか。なんとはなしに存在感が薄くないか。戸田の成長が著しいということはあるだろう。でも、草原でライオンがシマウマに襲いかかるような迫力のボール奪取は見られない。地味路線に変更したのか。印象に残るプレーは2度あった。三都主を走らせた正確なロングフィードと俊輔のロブに飛び出してエリア内に進入したプレーだ。2つとも稲本らしかった。でも、守備機会ではあまり彼らしさが出てたシーンはなかったように思う。本番へ向けて少し心配な要素だ。むしろ後半も使い続けてもっとならしてあげた方が、持ち味が出てきたのではないかという気がする。 ひょっとすると本番は小野と戸田のダブルか(?)なんていう想像もしてしまった。まあそれもアリだけどね。 もう一つ気になること、それは決定力だ。攻撃は水物とは野球でよく使う言葉だが、サッカーにも当てはまるとは思う。でも、今年に入ってからのポーランド戦をのぞいた3試合は決定力不足が感じられる。あまり取り上げられていないようだけど。コスタリカ戦よりはずっとマシだった西沢も、ことシュートになると瞬間的な落ち着きが感じられない。ついてないという言い方の方がふさわしいかもしれないが、久保ももうそろそろ入れないと、仏(トルシエ)の顔も3度までだ。個々のFWの決定力もさることながら、チーム全体としての決定力がもっとほしい。特に今回のスロバキアならなおさらだ。4−0ぐらいで蹂躙していていい試合だったはずだ。 俊輔は十分アピールできた
ようやく自分の勝負したい場所で勝負するチャンスをもらったのが俊輔だった。一ファンとしてこの試合があって本当に良かったと思う。彼にしてみればもっとやりたかっただろう。右足で打ったボレーが左足だったら、もっと狙える位置でのFKがあったなら、福西のヘディングが入っていたならと思っただろう。でも、十分アピールしたと思う。特に前半はやりたいことをやれていた。開始10分の三都主へのスルーパスはタイミング、軌道、ボールスピードすべてが完璧だった。ドリブルで突っかけてDFを引きつけ裏に西沢を潜り込ませたプレーなどはさすがだった。これで俊輔は左サイドではなくトップ下の候補者として名乗りを上げることができたわけだから少しは気持ちも落ち着くのではないだろうか。 |