RyosEyes(39)

愛するリバプール＆コンフェデレーションのOutlook

愛するリバプール

とうとうリバプールがやってきた。別に来日したわけではない。カップ３冠を達成し高らかに復活を宣言したのです。
ケビン・キーガンの時代からリバプール・ファンである僕は、ここ１０年マンUに我が物顔にされていたのを苦い思いをしてみていたわけだが（ベッカムは好きだよ）、ようやくイングランド制覇、いやヨーロッパ制覇も視野に入れられる状態になってきて、とても喜んでいるのだ。
国内の２タイトル、ワージントンカップ（ナビスコカップのようなもの）、FAカップ（天皇杯のようなもの）をとり、そして先週UEFAカップ（ヨーロッパのカップ戦、但しチャンピオンズ・リーグより格は下）を獲ったのです。
監督はジェラール・ウリエ。フランス人で、元フランス代表監督だ。今の強いフランスを作り上げる礎を築いた人として有名。
リバプールは今ベテラン、中堅、若手のバランスがすごくいい。
特に若手は有望な選手が目白押しで、みんなも知ってるマイケル・オーウェンを筆頭に、スティーブン・ジェラード、ジェイミー・カラガー、エミール・ヘスキーが揃ってイングランド代表入りだ。
特に僕が注目しているのが、スティーブン・ジェラード。彼はオールラウンドなＭＦの選手。司令塔タイプではないが、活動範囲が広く、疲れを知らない運動量、他を圧倒するパワー、強烈なミドルショット、正確なラストパス、旺盛な闘争心で、イングランド中のハートをつかんでいる売り出し中の選手だ。モダン・フットボールの理想的ＭＦと言われている。イングランドが予選を通過できれば（結構怪しい）必ず２００２年に日本に来るはずだ。
９８年のＷ杯で衝撃のデビューを飾ったオーウェンは、しばらく怪我とのつきあいでパフォーマンスが悪かったが、今シーズンは抜群の働きだった。
リバプールは、イングランドの典型であるロングボール放り込みスタイル（こういうスタイルまだやってるチームは多い）でなく、速いパスワークできちっとビルドアップしてくるチーム。やってるサッカーも攻撃的で非常に魅力がある。
来シーズンはマンUの牙城を崩し、プレミアシップを本気で狙うだろう。そして、欧州チャンピオンズ・リーグにも登場する。今から来シーズンが楽しみなのだ。

コンフェデレーションズカップの展望

さて、３０日からコンフェデレーションズカップが始まる。ジダンが来ないのはとても残念。準決勝と決勝を見に行く予定だけど、ジダンがいないとチケットは半額だ、てなことにならないのだろうか。それぐらい彼の価値は高い。
ところで日本代表。スペイン戦で思いっきり守備の勉強をしたけれど、当然、今回は守備と攻撃のバランスをとってくるはず。攻撃が魅力の我が日本代表なのだから、そうでないと困る（俊輔と名波がいなくて攻撃が魅力的になるのかという疑問はある）。トルシエもそこのところをテーマに合宿しているはず。
僕は、今回はグループリーグの戦いができるのかどうか見たい。カナダ、カメルーン、ブラジルと同じグループなのだけど、Ｗ杯本番でもこういう力関係の組み合わせになるだろう。
勝てそうかな、と思えるところと、勝てる可能性はあるぞ、と思えるチームと、勝つのは難しいなと思える国との組み合わせだ。
結果に注目すれば勝ち点４以上とれるかだ。１勝１分け１敗以上ということだ。守備と攻撃のバランスを試合ごとに変えていき、プラン通りに運ぶことができれば可能な数字だ。勝ち点４以上をとってグループリーグを突破できるかできないかは運だ。それは問わない。
試合の順番、相手のフォーメーション、ゲームの進行に応じて自分たちを、そしてゲームをコントロールして欲しい。こうすれば攻められるんだという見本が見たい。攻めにいけないんじゃなくて、攻める必要がないから守っているんだというような自信たっぷりの守備を見たい。
もちろん日本もベストメンバーではないようだから、テストをする部分も多々あるだろう。でもテストをしながらも、勝ち点４以上をしっかりと目標に見据えて欲しい。
ところで、こういう展望とは別に、今回のブラジル戦はまたとない勝つチャンスじゃないかと思っている。Ｗ杯予選は調子悪いし（なにせ南米の中堅国に３敗してる）、リバウドはいない、ロベ・カルがいない、ロナウジーニョがいない、もちろんロナウドもいない。ロマーリオだっていない。カフーもいなければ、ザーゴもいない。ないないずくしのブラジルだ。腐ってもブラジルというのは確かだけど、こういうブラジルなら互角に試合ができるんじゃないかな（互角は言い過ぎか）。ブラジルに勝つチャンスなんて次いつ巡ってくるかわからないんだから、やっちゃってほしいんだけど。
ただ、俊輔も名波もいないとなると、「さびしいなあ」という感じだ。中田英に頼ってしまいがちだろうなとも思う。
そうは言っても期待する選手はいる。高原が世界にその名を売る機会になるような気がしているんだけど、はたしてどうだろうか。決勝はフランスとカメルーンと予想しておきましょう。