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ビューティフル・ゴール!

 

ビューティフル・ゴール!

いやー、見てしまいました。最近彼はベンチにも入れない試合が続いていて、見る方もあまり期待ができないから、録画もしていなかったのだけど、今節はライバルのエースが出場停止ということがわかっていたので、きっと先発だろうと思い、満を持してTVの前に座ったのでした。スカパーはこの試合をライブで放送です。
アウェーでのウディネーゼ戦を戦うローマのトップ下には確かに中田の名前が。
前半を2−0で終えたあとの後半20分(ぐらい)。それまでたびたび左サイドで起点になっていた中田は、カウンターで縦パスが左サイドに流れたバティにわたるとすかさずフォロー。
自陣ハーフウェー手前で中田はバティからのバックパスを受けたものの少しつまって、相手に囲まれたかと思ったら、見事なロングサイドチェンジ。これが、ピッチを斜めに切り裂き深々と相手陣内に送り込まれ、右アウトサイドのカフーに届く。ポストプレーをしたバティはゴール前へダッシュ。カフーは余裕を持ってセンタリング。バティがニアへ猛然と突っ込むと、ゴール前にはぽっかりと大きなスペースが。ボールはそのスペースへ。そこへ画面の外から中田が現れ、右足インサイドで正確なボレーシュート。ボールはゴール右サイドネットに突き刺さった。
ゴール!見事なビューティフルゴール!僕らが高校時代練習で良くやったプレーですが、カウンターの基本中の基本です。でもなかなか試合ではできないんだよね。中田は50mダッシュをしたということだ。あれだけダッシュしてきて正確にボレーを打つというのはプロでも難しいと思うんだけど。
こんな気持ちのいいゴールは久しぶりでしょう。ゴール・オブ・ザ・ウィーク、いやゴール・オブ・ザ・シーズンですな。中田も嬉しそう。小さなガッツポーズでしたが、手応え十分という感じでした。
このゴールの持つ意味は大きいです。きっと彼は来シーズンは違うチームでプレーすると思うのですが、このゴールによって彼の価値はグンと高まり、ローマのサブではもったいないということになるでしょう。移籍市場で一躍注目選手になるのではないでしょうか。
マンUが噂されていますが、あそこはシステム上彼の居場所があるのかどうか疑わしい。やっぱり、パルマかフィオレンティーナがいいだろうな。
いずれにしても、セリエA優勝を達成することができれば、サブであろうと、出場試合が少なかろうと、その勲章は色あせないと思います。あと7試合、中田にはまだまだチャンスはありますよ。(ひそかにユベントスの逆転を期待している、矛盾した気持ちもあるのですが・・・)
それにしても、久々の実戦のはずなのにコンディション的に、メンタル的にまったく問題ないというのは、すばらしいプロですな。

スペイン戦展望

俊輔代表落ちはショックです。でもJで調子悪いし、チームの不調を一身に背負っちゃっているし、この状態でスペイン行っても大したプレーはできないでしょう。試合に出してもらえないかもしれない。だったら、日本で復調に向けてクラブでトレーニングした方がいいだろうという気になってます。
ところで、「守備的に行く」というのは本当だろうか。マスコミのミスリードではないのか。「守備を強化する」ならわかるんだけど。実際、守備は強化してほしいと思っていたから。劣勢の時のシステムの柔軟さや試合展開の中でのラインの高さの調整などです。
アウトサイドの選手を両方守備的な選手にしてしまうと攻撃できないんじゃないの?と誰もが思うでしょ。もともとフラット3は攻撃的なシステムです。それは、ラインのプッシュアップによって守備を効率化し、高い位置でボールを奪取することによって攻撃につなげるというスタイルだからです。ところが両アウトサイドが守備的な選手だと、ずるずる下がって、5バックみたいになっちゃうんじゃないかと心配。中田とFWの3人で攻めてこい、なんてことにならないようにしたい。
そういう点で、スペイン戦は最終ラインをある程度の高さでキープできるか、両アウトサイドが高い位置で守備ができるか、そういったところに注目したいと思います。個人的には波戸に注目します。彼はDFをやり始めてから2年ぐらいしかたっていないけど、スピードと身体能力は高いものがあります。イタリアのカンナバーロのようにならないかとひそかに期待している選手です。
勝てなくてもいい。UEFAカップのリバプールのようにアウェーの地でプラン通りのサッカーができるかどうかを見てみたいです。
僕の愛するリバプールについては最近好調なので次回以降で書こうと思っています。

 

 

                 

 

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