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この逆境をはね返す力を彼らはもっている。大一番いけるよ。

(Sep 18, 2000)

 この逆境をはね返す力を彼らはもっている。大一番いけるよ。

なんでこうなっちゃうんでしょう。こちらが完璧なシナリオできているのに、サッカー王国は何をしているのか。神様はいたずら好きですね。またまた日本に試練を与えてくれました。第3戦2試合の力関係、得失点差、ヒデの不在など日本にとって明るい条件は少なく、せっかく晴れ晴れとした気持ちで試合を見終わったのに、時間がたつにつれブルーな気持ちで息苦しくなってしまいました。こうなると、柳沢のループショットが悔やまれる、なんで0点で抑えられなかったんだ、とすら思ってしまいます。ちょうどアトランタのときのナイジェリア戦の鈴木のハンドのように。
こんな気持ちでブラジル戦を迎えるのはとてもいやなので、気持ちを切り替えることにします。

世界大会のグループリーグで負けられない第3戦を迎え、しかも相手も負けられない超本気モードのブラジルというシチュエーションを、我が日本代表が乗り越えていく勇姿を見ようじゃないですか。
もし日本に負けたら彼らはグループリーグ敗退という前代未聞の失態になります。これは一大事です。そんな状況をボクたちが誇るヤングジャパンがどう戦うのか、お手並み拝見です。
彼らがこの大一番をどれだけふてぶてしく、逃げることなくガップリ四つに組んで、自分たちの力を信じ、のびのびと戦うことができるのか見届けましょう。彼らにはその力があります。
日本は今一体感があります。ブラジルは非常事態に直面して、個々が自分で決着をつけようと、逆に空回りする可能性があります。勝機は充分にあります。
もし日本代表が自力でこの状況をクリアし、グループ1位通過をしたならば、こんな幸せなことはありません。
こんなセンセーションはありません。
うーん、楽しみ楽しみ。こう書いてくると、けっこう行けるかも、という気になってきたぞ。
もちろん、南アフリカがスロバキアに対して勝ち点を落としてくれれば、それに越したことはないのですけれど。

さて、話をスロバキア戦に戻します。
いい試合だったなー。やっぱりこのチームは強いよ。勝っただけでなく内容がよかった。
堂々としている。技術的に安心してみていられる(相手がブラジルだとわからん?)。
試合を自分たちでつくっている。そしてきっちり結果を残す。
ほめすぎかなー。
MVPは文句なしに稲本ですね。「スーパーベイブ」でした。彼の迫力ある攻撃が日本に活力とリズムと勇気を与えていました。すばらしい。特に、後半の初めに前線へ飛びだし、後方からのボールをワントラップして豪快にはなった一撃は、見るものに勝利を確信させるに充分なプレーでした。
そして俊輔。中央にポジションを移した彼は危険な香りが漂っていました。もう五輪代表は君のチームだよ。
ヒデはどうしたんだろう。仕掛けのパスは全部引っかかるか流れてしまう状態でした。でも守備では効いていましたよ。彼のあんなうれしそうな顔を見たのは、ワールドユースで得点したとき(あれもヘディングだった。スペイン戦か?)以来のような気がします。

さて、ブラジル戦ですが、森岡とヒデが出られません。どうしましょう。
ボクは、2戦までは2トップスタートを支持してきましたが、ブラジル戦は中盤を厚くするためにも1トップスタートがいいと思っていました。
でもヒデがいないのでできません。左淳宏、右酒井で俊輔真ん中、2トップでスタートするのが次善の策かな。
森岡の代わりは宮本のような気がします。
ホントは松田に出てほしいのだけど、ここまで1分もプレーできていない松田は相当コンディション(気持ちの?)が悪いのではないかと思います。その状態の松田はリスクが高いです。
グループリーグ突破は必達目標です。この状況を打破できるかどうかは今後の選手たち、そして日本サッカー全体に大きな差が出そうです。不格好でもいいから結果がほしい
さあ大一番、じっくり堪能しましょう。

 

              

     

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