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南アフリカ戦勝ち点3ゲット、勝因は我慢

(Sep 16, 2000)

南アフリカ戦勝ち点3ゲット、勝因は我慢

いやー、堅かったですねー。
なにがって、選手がです。特に前半失点前後までは、ガチガチだったですよ。
DFラインは下がり気味だし、おかげでボランチとDFラインの間に相手の2列目が入って来ちゃうし、だから俊輔は守備に追われるし。前半はホントしんどかったです。
まー、南アフリカはあのぐらいはやれるチームだったはずで(戦前、南アフリカが格下だという論調が多かったようですが、マスコミはなんて甘いのか)、試合後にマスコミが「意外に強かった」と騒ぐのは的はずれというものです。
B・マッカーシーとフォーチュンは他の選手と比べてランクが1枚上でした。あの2人がいるだけで南アフリカは自信を持ってやっていたようでした。
それに引き替え日本は相手の個人能力にタジタジで自分たちのいいプレーを連続して出せない状況でした。
だから、前半ロスタイムの同点ゴールは値千金でした。あのゴールがなければ焦りが生まれて、ずるずるいっていた確率が高いです。
セットプレーを武器に持っているというのは、強味だなとあらためて思うシーンでした。
リズムが出ないながらも勝てたのは同点ゴールもさることながら、いろんな意味でよく我慢したことです。
DFラインは完璧じゃない。攻撃のリズムもなかなかあがらない。後半だって押し返してはいたものの、どちらに決勝点が入ってもおかしくないシーンがありました。
攻守のバランスが崩れそうで崩れない、ぎりぎりのところで踏ん張っていたという感じでした。
我慢といえば、トルシエもかなり我慢しました。本山の投入を。前日の新聞では1トップでスタートすると予想していましたが、僕は2トップスタートに賛成でした。1トップはリズムを変え、相手の守備陣に混乱を招くためのオプションとして非常に有効だと思うからです。でも、あんなに引っ張るとは。
交代直後に決勝点が入ったのは偶然ではないです。
本山が入って、前線に張らずにヒデと並んでいたために、いなくなった柳沢の分マークするDFが浮いてしまい、全員が高原と俊輔に引っ張られて左サイドに集中してしまいました。
そこを見事なダイアゴナルランで高原がこじ開けたのです。南アフリカにしてみれば、交代直後のマークの混乱をつかれた格好になったのです。
もちろんMVPは高原なんですが(彼の迫力はこういうとき頼もしいね)、陰のMVPは明神と俊輔です。この2人の守備での貢献度はかなり高かったです。俊輔があんなに頻繁にゴール前で体を張っているのを見たのは初めてです(彼もよく我慢した)。もっとも彼がそういう役回りばかりでは困るのですが。これは反省点でもあります。あ、あと審判。主審の笛と、後半の日本サイドの副審の旗は少しばかり日本に有利なものだったように思います。これも運の一つですね。
こういう勝ち方は見てる方はしんどいけれど、あとにはつながります。
日本もタフなチームになりました。本番で悪いなりにも勝利をものにすることができるんだから。それも苦手なアフリカ勢から、しかも逆転で。たいしたもんです。
さあ、第2戦はスロバキア。スロバキア戦も、相手の特徴は違っても、こういう試合になりそうな気がします。2トップスタートでいいと思います。
スロバキアは勝ち点をとれず、おまけに−3というハンデを背負いました。守備のチームというふれこみですが、けっこう最初からガンガンくるんじゃないですか。
前半の早い時間に思わぬ失点というのに気をつけたいです。

ところで、スペイン対韓国(3−0)を見ましたが、韓国はやばいね。中盤の守備がルーズだし、ボール回しも技術的に心もとないし。1試合見ただけの印象で申し訳ないけど、気をつけないと全敗もあり得るよ。スペインはしっかりしている。優勝候補ですね。
 

 

              

     

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