シドニー行き発表、選考から見える戦略
シドニーオリンピックの18人+4人が発表になりました。
Gk楢崎、都筑、DF宮本、松田、森岡、中田浩二、中沢、
MF中田英寿、本山、明神、酒井、三浦淳宏、中村俊輔、西、稲本、FW柳沢、平瀬、高原。
そして、補欠が曽ヶ端、山口、遠藤、吉原の4人でした。
前回の僕の予想は多少違っちゃいましたね。何よりも服部の離脱が大きい。
DFを見ると、服部の代わりに誰かが入ったということはなさそうで、やはり彼は稲本のパートナーとしてボランチに入れたかったのではないかと思います。
服部が抜けたことで、DFは4人で何とかまわしていこうという覚悟ができたのでしょう。むしろボランチの人材を増やしていることが注目されます。酒井の選出がそれを表しています。おそらく明神は当初予定の右アウトサイドではなく、ボランチスタートなのではないでしょうか。そのバックアップが酒井。
そして右のアウトサイドに三浦淳宏を使うのではないでしょうか。そのバックアップが五輪代表での実績に乏しい西の選出につながったのでしょう。
なんで市川(エスパルス)ではだめなのか。その答えは26日のオールスターに出てました。市川はJイーストのメンバーで出場して右と左の両翼をやっていましたが、コンビネーションの悪さはしょうがないにしても、プレーの精度が非常に悪かったです。トラップが大きい、センタリングがノーカン、これでは低調と判断されても仕方ありません。だから、西が選ばれたのではないでしょうか。
いかにトルシエが右サイドに悩みを抱えているかが服部の離脱で図らずも証明された格好になってしまいました。
GKの都筑は、あまりなじみがないですが、J1で快進撃を続けているガンバ大阪でレギュラーの座を奪っています。今旬の選手です。アントラーズで高桑の2番手に甘んじている曽ヶ端は、試合に出ていないことが致命傷でした。
DFはやはり松田が間に合いそうです。というか間に合ってほしい。是非とも。
彼の存在は、今の五輪代表でかなり大きなものになっていると思います。
やっぱり今回の発表で小さくない驚きは、小野の選外でした。
あり得るな、とは思っていても、いざ現実となると少しうろたえる自分がいました。うっ、いないのか、と。
コンディションが万全でないことが一番の原因でしょうが、今の小野を見ていると、居場所がないな、という感じもしてました。もちろんヒデがいなければ事情は違うでしょうが、ここ1年間で中盤の中で居場所を確立したとは思えません。何せ、怪我で出ていないのですから。つまり彼が入り込むスキがないほど、ヒデ、俊輔、稲本は不動で、かつダブルボランチのパートナーにするにはコンディションが不足しているのでしょう。
とっても残念です。やはり、日本版「黄金の中盤」はヒデ、俊輔、稲本、小野の4人で構成したいものです。彼は必ず戻ってくるでしょうから、アジアカップ以降に期待しましょう。でも怪我が多いのが気になるな。
右サイドに悩みを抱えている、と書きましたが、裏を返すと、ずいぶんとサイドに固執したメンバー構成になったといえます。
FWは4人にするものと思っていたのですが、3人でやり切れるだろう。それよりサイドの人材を手駒として多く持っておきたいという気持ちがにじみ出ているメンバー構成です。
右サイドは、三浦、西、明神、酒井ができます。左サイドは、俊輔、三浦、本山、中田浩二ができます。18人中8人がサイドをできる選手です。
さて、本番でサイド攻撃は機能するのでしょうか。ここをキーポイントに試合を追いかけて見ると、日本代表の出来の善し悪しがわかるのではないでしょうか。
さてズバリ、ブラジル戦のピッチに立つスターティングメンバーを予想してみると、(誰が予想してもこうなるかな?)
GK楢崎、DF右から森岡、松田、中田浩二、ボランチ稲本、明神、右アウトサイド三浦淳宏、左アウトサイド俊輔、
トップ下ヒデ、2トップは柳沢と高原、という11人です。
特に淳宏の右は、前から僕はやれると思っていたものなので是非見てみたいものです。
本当は、俊輔とヒデがダブル司令塔で、左が淳宏というのが見たいというのが本音ですけど。
あ、その前に南アフリカ戦と、スロバキア戦があります。いずれにしても楽しい1週間、いや2週間になりそうです。
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