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UAE戦からシドニーを占う

(Aug. 17, 2000)

        
 
UAE戦からシドニーを占う

3−1で快勝したUAE戦を見て、シドニーでのオーバーエイジ選出と、レギュラー11人を占ってみたいと思います。
UAE戦での先発FWは西沢と久保でした。ポストワークと高さに秀でた2人だったのですが、決して高パフォーマンスだったわけではありません。動きが似てしまっており、2人のコンビネーションでフィニッシュまで持っていったケースがありませんでした。
一方、後半からでてきた高原、柳沢のコンビは、中盤との連携もさることながら、この2人でフィニッシュを作り上げることができていました。
解説していた川添氏は、「2人とも動きが大きすぎて・・・高原より平瀬がよいのでは」、と言っていましたが、ボクとしては、高原の力強さ、1人ででも決めてやるという圧力を買いたいと思います。日本に一番足りないのはゴールに向かう圧力だからです。彼は、リーグ戦でも高パフォーマンスを維持しており、間違いなく今伸び率が高い選手です。今のFW陣で一番圧力を感じるのが彼です。
日本の3点目の柳沢との呼吸を見てもわかるように、コンビネーションもGOODです。
オーバーエイジ候補の西沢はU23の選手たちとのコンビネーションは不十分なのではないかと思います。
やっぱり森島とのコンビで力を発揮するな、と感じます。今の西沢は彼がいないと難しい。
攻撃というのは感性と感性の相乗効果で作られる部分が大きいものです。となると、互いのプレーを分かり合えていない状況では彼の居場所はないのではないでしょうか。
ということで、ボクは西沢を選びません。
FWは、柳沢、高原、平瀬、小島の4人だけで行きます。
中盤に目を移すと、UAE戦の森島の位置にヒデを入れ、右サイドに明神を入れるとそのままワンボランチの時のレギュラーになります。左サイドに俊輔、右の攻撃的MFに小野、ワンボランチに稲本です。但しこのシフトは、1点リードされて、前へ出なければならないときの布陣と考える方がよさそう。
ではダブルボランチの場合、どうなるかというと、小野の代わりに誰かをボランチで入れるということになります。そう、小野はベンチスタートではないでしょうか。
では、誰が稲本のパートナーになるか。
その前に守備陣を見ます。
UAE戦ではセンターに宮本、右に森岡、左に服部が入り、GKは楢崎でした。
昨日の感じでは、松田の復帰がどうしても必要という感じがしました。宮本も悪くないのですが、スケールの違い、特にDFラインが万が一崩されたときに、身体能力だけで止めてしまえるという強みが松田にはあります。そして五輪本番では、こういったシーンが1試合に2,3回はあるでしょう。そしてこれこそが勝負の分かれ目になるような気がします。仮に、五輪開幕に松田が間に合わなくても、ブラジル戦以降のことを考えてシドニーには連れて行くべきでしょう。
さて服部と森岡ですが、UAE戦では服部が良かったです。彼の守備力、スピードは中田浩二を凌いでいます。森岡の評価は可もなく不可もなくでした。但し、彼を連れて行かないとなると右DFは中沢だけになってしまいます。
そして、GKは楢崎で決定でしょう。サブが曽ヶ端です。
これで陣容がわかりました。
ダブルボランチのもう1人はどうするのか?その質問に対するボクの答えは、服部です。
彼が左のボランチをすることによって、左サイドの攻撃がより鋭くなります。UAE戦ではテストされませんでしたが、9月の2つの壮行試合では、この布陣が見たいです。彼は、俊輔の代わりに左サイドにおくこともできる選手です。今日本で最もユーティリティな選手です。(だから伊東が選ばれていない?)
ということで、ボクが選ぶ五輪戦士たちは、こんな感じです。
オーバーエイジは楢崎、服部、森岡。
そしてU23の15人は、GK曽ヶ端、DF松田、宮本、中沢、中田浩二、MF中田英寿、稲本、中村俊輔、小野、本山、明神、FW柳沢、高原、平瀬、小島、です。
これで18人。
レギュラーは、GK楢崎、DF森岡、松田(宮本)、中田浩二、MF明神、中田英寿、稲本、服部、中村俊輔、FW高原、柳沢です。
点を取りに行くときは、服部を1枚下げて、中田浩二に代えて小野を攻撃的MFにいれます。
守りを固めるときは、中沢を入れてDFを4人にし、俊輔を下げて、明神、稲本、服部の3人ボランチにします。(システムは4−3−1−2になるけど、こんな練習してるのかな)
さてみなさんはどう考えますか?
まずは壮行試合の2試合を楽しみにしましょう。

 

       

       

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