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EURO200(欧州選手権)グループリーグが終了し、ベスト8が出そろいました。 準々決勝の組み合わせはポルトガルvsトルコ、スペインvsフランス、イタリアvsルーマニア、オランダvsユーゴスラビアとなりました。センセーショナルだったのは、イングランドとドイツが、ポルトガルとルーマニアに出し抜かれたことです。 特にドイツはひどかった。3試合で1点しかとれず、決勝トーナメント(決勝T)がかかったポルトガル戦などは、突破が決まって主力を休ませたポルトガルに0−3の惨敗でした。内容もまったく2流国のそれでした。2002年の極東行きの切符獲得に黄信号が点った感じです。 各国の足取りを見てみると、こんな感じです。 ・ポルトガルは初戦のイングランド戦の逆転勝ち(3−2)で大きな自信を得ました。内容がすばらしい。 ・トルコは最終戦で地元ベルギーを下して、歓喜の8強入り(2−0)。よりそうな予感はありましたが。 ・スペインは最終のユーゴ戦、ロスタイムからの逆転劇(4−3)で奇跡のすべりこみ。エンジンかかるの遅い。 ・フランスは安定した試合運びで、98年W杯時からステップアップした感じ。ボールがよく動いている。 ・イタリアは美しくも何ともないスタイルなのにしたたかに3連勝。攻撃は3人だけっていう感じ。 ・ルーマニアは最終戦のイングランド戦で後半の怒濤の反撃で逆転勝ち(3−2)。ここもうまいチーム。 ・オランダは組織的には全然ダメなのに、個人の力で強引に突破。タレントでは群を抜いているのに。 ・ユーゴは3試合連続で退場者を出しながら、星のつぶし合いに助けられ8強入り。ねばり強いチームだ。 グループリーグのベスト3マッチはポルトガルvsイングランド(3−2)、ユーゴvsスペイン(3−4)、チェコvsフランス(1−2)です。 特にグループリーグで輝いていたのはポルトガルとチェコです。 ポルトガルはもともとテクニックでは定評のあった国ですが、ハイスピードでかつ縦横無尽のパスワークは美しいの一言です。日本代表にとってはとてもいいお手本です。ポルトガルをモデルにしてほしいなと思いました。 チェコも昔からウルチカ(小径を通す)・パスと呼ばれ、個人技とショートパスのチームだったのですが、驚くほどのスピードを兼ね備えたチームでした。オランダとフランスの組に入ったのが不運でした。決勝Tで見られないのが残念。 さて、決勝Tの展望ですが、やはりフランスの安定感が一番チャンピオンに近い(このチームとホントに引き分けたのか、日本は)と感じます。オランダは、ピークを準決勝あたりに定めているのならば可能性はありますが、これまでの3試合のような戦い方だとあやしいな。 スペインはユーゴ戦でチームがぐっと盛り上がっているので要マーク。 ストイコビッチの最後の勇姿も長く見たいものです。今のオランダならユーゴにもチャンスあり。 がんばってほしいのはポルトガルです。89,91年のワールドユースを連覇した黄金の世代(フィーゴ、ルイ・コスタ、ビットール・バイーア、フェルナンド・コウト、ジョアン・ピント、パウロ・ソウザ。おー、錚々たるメンバーだ)が中軸になって戦える最後のビッグトーナメントで、ようやくチャンス到来という感じです。 準決勝をクリアできれば決勝はオランダかイタリアでしょうから、いけるような気がします。 とすると、今大会最大の見物は準決勝のポルトガルvsフランスということか? おっとその前の準々決勝のフランスvsスペインという大一番がありました。 うーん楽しみです。 |