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課題は相変わらず

(JUN.27,2000)

        
 全く対照的な2チームががっぷり組み合った好試合

試合展開は予想通りでした。
ロングボールにスピードとパワーで攻め込む韓国の前半は迫力満点で、圧倒されました。
ちょっと前までの日本だったら2失点ぐらいは食らってたかもしれない。
日本はバタバタせずに、うまく応対していたと思います。もう少しラインの高さを我慢できるといいんだけど。
そして、しめしあわせていたかのように後半になると完全に日本のペース。
落ち着いてボールを支配する日本の方が、サッカーとして可能性を感じるものだったと思います。
ハ・ソッチュにミドルをたたき込まれましたが、あれは出会い頭の一発で、シュートをほめるしかない。
勝つことだけに主眼をおいてなりふり構わず試合に臨んだ韓国。
目指すサッカーの方向性をアウェイの真剣勝負の中でトライした日本。
このスタンスの差が0−1の結果になったような気がします。
敗因は後半の30分間で点を取れなかったことにつきるでしょう。
僕の気になる点は3つのポイント。
1.サイドを崩すことが効果的だとわかっていながら、動きや連携の中にその意志が見えないこと。
  練習してんのかね。話し合っているのかね。
2.中田にボールが入るときの動き出しが遅いこと。だから彼はきついマンマークのおかげでつぶされまくった。
  中田に頼りすぎているのか?
3.勝負する、前進をやめない、という攻撃の圧力につながるプレーが少なすぎる。
  中盤で中田がいくら無理してもゴールは遠い。FWやサイドの崩しでここぞという勝負をもっとしてほしい。
  圧力という点では韓国の方が上。
  画面の中に日本の選手がわき出るように攻撃に参加してこないとゴールは遠い。
  オフ・ザ・ボールの動きっていううやつですよ。

ま、こういうアウェイの厳しい状況で、おまけにピッチ状態も悪いなかで、同等の力または日本以上のレベルの国と多くのテストマッチをこなさないと、チームにはなっていかないでしょう。
韓国に負けるのはいやだけど、意味のない0−1ではないはずです。
次はハッサン2世国王杯でモロッコに行きます。フランスとは自分たちのプレーを90分の中で何回出せるのか。
ジャマイカ戦では、試合運びと得点力に注目したいと思います。

ちょっと心配なこと

最後の15分、矢継ぎ早の交代をしましたが、人選、タイミングともこちらを納得させるようなものではありませんでした。もちろん効果もありませんでした。
これまでトルシエ支持派だったのですが、ちょっと気持ちが揺らいでいます


 

       

 

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