2003年11月25日着 兄宛のメールより (この春までお世話になった人へのメールを転送してきたもの)

(前略) もちろん、それなりにアレンジしてね。(何も知らない私の苦労を決定する依頼ですな。それなりに…って)
 友達が次々結婚し次々赤ちゃんを生み子育てをしている,というのを聞くと正直『こんなところで何してるんだろう?』って最近思います。そんな風に思ったことはありませんでしたか?行きたくてわざわざザンビアに来ているのに情けないですが,途上国で生活するというのは想像以上に難しいです。特に今は途上国も豊かになりつつあります。ただ,貧富の差がとても激しい。物はあるけどそのものを買える人が限られている,というのが現状です。その結果,泥棒・強盗が増える。治安が悪くなる。家に入るのに鍵を4つ,寝室に入るのに鍵を3つ開けます。寝る時は全部閉めるので,ちょっとトイレに行きたくなったら寝ぼけながら鍵を開けなくてはなりません。(省略)安全と快適のどっちを取ろうか夜,真剣に悩むほどです。(安全を取ることを強く推奨しておきます。既に小頭の身体は君一人の問題では片付かないシガラミに縛られていることを覚えておくべきでしょうな by 兄)

  学ぶ環境といえば,日本で生まれるのとザンビアに生まれるので人生変わるよなぁって,当たり前だけど最近つくづく思います。先週まで隣国のボツワナへ研修で行っていたのですが,ボツワナは掘ればダイアモンドが出る国(こういう一言でいわゆるゴールドラッシュが起きたんだな,とつくづく感じる一言)ということでリッチな国でした。でも,資源がある国というのも考えもの…。資源があるから,といって働く意欲のないボツワナ人を見てちょっと悲しくなりました。ザンビアも昔コッパー(銅)が取れていた国なので,同じ状況です。しかも今は取れないので結構どん底の状況らしいです。でもザンビア人は毎日楽しく明るく生きています。自分の価値観だけで判断しちゃだめですね。(引越をしようと思っているのだが現実逃避をしているのだという文章の為省略!) ははは。私は小頭です。(この図々しいまでの無駄にして根拠のない自意識過剰が我々兄弟を支えているのだろうと思う)
それから。私もダイエットするよ!!1ヶ月1kg減。半年後には6kg減,1年後に は12キロ減,帰るころには16kg減…なんてわけないか。(前にも言ったがそれだけ下げる余地があるのかよ…)兄じゃもがんばりんしゃい!!(余計なお世話である。そもそも…以下兄の贅肉のような無駄話のため省略)

2003年11月29日着 兄宛に一気に添付ファイルのついたメールが3通やってくる

バオバブに木登り! 電話回線が切れていて、メールが送れないので。
  兄じゃ, きっと兄は添付ファイルつきのメールを3ついっぺんに受け取ることになるのでしょう。(うちの回線がいつの間にかナローバンドになったのかとビビったよ)なぜって?例の雨のせいで(と思われる)電話回線切れたまま。つながってない。だから受信しない分,送信メールを書いてしまうんだよね。これでメールできるようになったら、うなるほど返信しなければならないのかも…。バオバブの樹の上撮った写真。私はその位置から動かず,しばらく幸せに浸りスーパーサポートしてもらい下りました。高所恐怖症の治し方,知らない??(飛行機に乗って飛んで行った女が飛行機嫌いに言う言葉ではない)ま,どんなバオバブに登ったか、全景の写真もそのうち送るね。(この後事務連絡のため省略)

 ちなみに右の写真奥が小頭。世界は広い!地球は大きいと感じる一枚ですな。

信じられない…。雨季の現実。
兄じゃ。今日ものすごい雨が降りました。雨というか雹。空がだんだん暗くなってきたなぁ,そろそろ雨が降るだろうなぁと思っていたら,突然スコールのような稲妻!! 電気もチカチカとして今にも切れそう。 一緒にパソコンをしていた先生は「急いで(パソコンの)電源を落として!」と言い自分も急いで落としていました。今までも突然電気が使えなくなることはよくあったけど,この状態は私でも原因がわかる。「雨季ってすごいんだぁ。」と実感。でもすごいのは雨だけじゃなかったんだよねぇ!!「小頭!ちょっと来い!!」と言うので窓の外を見たら…。雹だよ,雹!この暑い季節に、小さい氷の塊が天から降ってくるんだよ!!(一応補足説明・兄のなけなしの知識をはたくと雹は暑いからこそ降るものです。ええと…詳しい説明は以下のページを見て下さい。それでもわからなければ…図書館で調べて下さい。http://skip.tbc-sendai.co.jp/tenki/soudan2/j08/001.html)かなり驚いたね!でも雹と言わずに“ヘルストーン”と言うそうです。(当たり前か…。雹って日本語だもんね。) 雪みたいに積もっていくのには、びっくりしました。私は日本人なので、こういううっとおしい雨が降ると「こんなに雨降ったら帰りの道はどろどろだろうなぁ。」とか思ってしまうけど,ザンビア人はとてもハッピーなんだって。この小さい氷の粒を食べて喜んでいました。(もちろん私も食べてみました。ただの氷だったけど。しかも地面から拾ってそのまま食べたんだよね。普通??)この氷の粒を食べるのがザンビア人は大好きなのです。別のメールでもう一つ写真を送ったけど、休み時間だった生徒たちも,雨に濡れるのなんかおかまいなし!拾い集めて食べていました。みんなにも分けてあげていたよ。これを食べると、健康に良いらしい。本当?ただの氷じゃないの?!…天から降ってきた氷だから,だって。小さい子どものいる家は親がこの氷の粒を集めて,子どもに食べさせる。薬なんだって言ってた。それにしてもすごい天気だった。「雨季にはよくこういう雨が降るの?」って聞いたら,「こういう雨は雨季の初めと終わりだけ。でも、特に初めだけかな。」とのこと。いよいよ雨季到来!道はどろどろで自転車で転びそうになるし,道の脇に掘ってある溝は水で一杯になっていました。水はけも悪いみたい。あと4ヶ月ほど雨季が続くかと思うと…。私としてはだいぶ憂鬱。学校のお手伝いさんも雨季は仕事が多くなるって嘆いてた。電気が使えなくなるから…。つまり,私もそういう生活になるということで…。ザンビアに来るなら乾季においで。それがいい。じゃね。香でした
※一応今日は、11月26日です。いつこのメールが届くかわからないので…。

氷の粒を拾い集めて食べる子どもたち
 兄じゃ。 圧縮がうまくいかなかったので、この写真だけ別で送ります。ってね。のせいで電話回線切れちゃってます。いつになったら通じるのか…。というかあまりに予想通り過ぎて笑えてきます。家を出る時いつもコンセントの電源(壁のコンセントにはどれもスイッチが付いていてon off できるんです。)をoff にしていっているので,家に帰ってきて壊れている電気製品はありませんでした。でも,今日の状況を見て、電源にコンセントをつなぎっぱなしにしているのはとても恐ろしいと思った。間違いなくやられるね。onじゃなくても, つながっているだけで感電してやられてもつまらないので、 ちょっと面倒臭いけどまめにコンセントを抜くようにしようと思う。 あとは,雨が降っているときに電気製品を使わないことかな。雨季になると,電気が止まること・電話が使えなくなることが多々あるそうです。というわけで、音信普通でも心配しないでね。近々,またCDを送ります。ちゃんと説明もつけるつもり。(ごめん。つけられなかった。CDを焼いたあとは変更できないのね。)(え〜!何故そういう知識を最初から仕込んでおかないのだ!またあの苦労が…ゲンナリ感が…) 子ども(日本の?ザンビアの?わからん…)に向けての通信も書き始めようと思っています(この後かなり長々とあれをしろ,これを送ってくれ,〜しておいてくれ,という完全な事務連絡が続くので省略!また写真は今一つ映像ではその凄さが伝わってこず,小頭の文章の方がよっぼど迫真のというものの気がするので,我が編集部にてカット!CDの中に手頃なのがあれば載せます)

 兄より補足。小頭のボツワナ研修中に小頭と仲良くなった(NTC=二本松トレーニングセンターで同じ隊次ではあったが,挨拶すらしたことがなかったらしい。仲良くなる機会がなかったと言うことですよ。顔見知りではあったのだろうか?)ボツワナの協力隊員(ヲチ@JOCVボツワナ不良隊員)がweb siteを作っています。上の文章ではつながりがないので省略しましたが,小頭が感激した現地規格の家を建ててみたりしており,ボツワナとザンビアでは随分と雰囲気が違うように感じます。何も分からない男が編集している当サイトとは違い,本人の責任編集であるためいろいろと詳しい情報が盛り込まれつつあります。小頭の研修中の様子も11月中旬くらいの日記に登場します。興味のある方は是非訪問してみて下さい。けっこう面白いですよ。(ヲチさん,すいません,近いうちにリンクのページを作る予定ですので,そのときまでここでコソッと宣伝するだけになってしまいます。きっとお酒の席でご迷惑をかけたかと…)

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