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レアルマドリードがお気に入り &中西哲生という男

レアルマドリードがお気に入り

サンチャゴベルナベウが吼える。生きたボールが緑のピッチを縫うように走る。
レアルマドリード対ラツィオの試合は極上のエンターテイメントでした。
2ヶ月ぶりに再開されたヨーロッパチャンピオンズリーグは2次リーグの折り返し3試合目。
この試合に勝てばレアルは準決勝進出ほぼ確定。一方マドリードにのりこんだラツィオは敗れると準決勝進出は絶望的になる。
実はうっかり結果(レアル3−2ラツィオ)を知ってしまってからビデオを見たのだけど、それでも楽しめた。
とても高質なゲームは見所満載でした。
特にすばらしかったのがレアル。ホームの大声援の後押しを受けて、多彩な攻撃を披露。
今ヨーロッパでもっとも魅力的なサッカーをしているチームだという印象を強く受けました。
僕が好きなのは、中盤。ボランチのマケレレとエルゲラが攻守両面ですばらしい活躍。
そして攻撃的MFには、2000年のヨーロッパの顔フィーゴとイングランド人には珍しいテクニシャンのマクマナマン(彼のイングランド代表復帰を祈ってます)というスキルフルなコンビ。
エルゲラは覚えておいた方がいいです。
彼は2002年スペイン代表で必ず中心選手として日韓に来るはずです。
しかしフィーゴのドリブルってなんで取れないんだろう。
足が速そうに見えないんだけどボールの運び、身体のキレがすごく速いんだろうな。
忘れてはいけないのがラウルとロベルト・カルロス。彼らはホントにうまい。
トップのラウルに対して、エルゲラあたりからクサビのパスが入るんだけど、これがすごく速いパス。それをラウルはピタッと止める。だからDFは飛び込めない。その後のシュートかパスかの判断がとてつもなく速い。
ロベルト・カルロスもトラップがピタッと止まる。ロケットのようなランニングと弾丸のような低い弾道のロングフィード&クロス。
どういう筋肉してるんでしょう。
去年ヨーロッパチャンピオンズリーグで優勝し、トヨタカップで日本に来ているんだけど、去年の出来以上に今年はいいような気がする。ひょっとしたら連覇もあるかも。
日本代表のパススピードとトラップの技術もこのレベルにならないとダメだな。
そう言えば、今年の日本代表の武者修行はラウルやエルゲラのスペイン代表、フィーゴのポルトガル代表、ロベルト・カルロスのブラジル代表とやるんだな。
楽しみ楽しみ。イングランド代表とはやらないんだっけ?


中西哲生という男

ずいぶん前の話になるけれど、「今日は雪の影響でサッカーできないな」とあきらめていた日曜の朝、関口宏のサンデープロジェクトを何気なく見ていたら、どこかで見た顔が出ていました。
スーパーに「中西哲生 スポーツジャーナリスト」とでて、「オー、あの中西か。こんなところで何してるんだ」。
僕は思わずTVに集中してしまいました。これがけっこうしゃべれるのでびっくりしました。
Jリーガーのインタビューでしばしば出会う、「頑張りますんで、応援よろしくお願いします」のオンパレードに辟易としている僕としてはけっこう新鮮だったのです(財徳さんも同じこと書いてたけど、ホント何とかならないかな)。
中西は番組の中で、サッカーの話題じゃなく、あの新大久保の事故のことでさかんにコメントしてました。
中西哲生は名古屋グランパスから川崎フロンターレに移って昨シーズン引退したのは知っていました。
テクニックは大したことないけど、リーダシップと熱いハートでサッカーをする選手でした。
水沼貴史、都並敏史につづくMCのできる元Jリーガーが誕生していたわけです。
サンデープロジェクトと時を同じくして、その週のサッカーマガジンに中西のインタビューがでていたのですが、彼ら2人と違って中西は総合バラエティのMCをやりたいのだそうです。片足をサッカー、片足をエンターテイメントで2つの世界でがんばりたいと。
やるじゃないですか。これからちょくちょく目にすると思います。がんばってもらいたいものです。


 

              

     

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