2004年10月08日 管理人自宅にて管理人からの報告。

 全く更新が進まない当コーナーですが、ようやく小頭に復調の兆し。思えばこの3ヶ月たまに連絡をよこしても公表はできない内容が多かった。ま、それ以上に通信自体が少なかったということもありますがね。先日デジタルカメラが壊れ、母と一緒に買いに行きました。その他PCのOSのアップグレードをしたいだの、なんだの、どうでもいいが、記事をくれ。記事送れ。ってところだったのですが、ようやく記事らしきモノが送られてきました。ウィルスメールかと思ったが…。それでは久しぶりの彼女のメールから………

10月06日 兄宛に届いたメールより

兄じゃ
(中略)
さぁ。ネタがない、ということで、これからは毎日メールを書こうと思います。どう?!どうってそれを前から望んでいるのですが。

 先週末、カリバ湖(Lake Kariba)に行ってきました。地図でいうとジンバブエとの国境らへんにある湖。結構大きいと思うよ。しかししかし!これが人造湖。昔は村とかがあったらしい。ダムを作るためにザンベジ川をせき止めてできたのがカリバ湖。だから、湖の中に死んでいる木が立っていて、これからもこのまま水位が増え続けたら、島もどんどんなくなるんじゃないかと思った…。早く放水しなきゃねぇ。岸の近くの死んでいる木は、5年前までは陸の上だったそうだよ。ちなみに、添付した写真にもあるけど、その向こうの島に見えている大きい木は私の好きなバオバブの木だよ!Chomaからカリバ湖に行くまでの道のりにもいっぱいあった。まだ人の手の入っていないところなんだろうね。つまり、カリバダムもあるのよ。その放水を見に行こう!と言っていたんだけど、それがいつなのか…。

 その前に、カリバ湖の中にある無人島でリゾートしてきた。LusakaからChomaまで長距離バスで約4時間。でも、この日は4時間ちょっとで着いてラッキー!そこからトラックの荷台に乗せてもらって、カリバ湖まで。カリバ湖畔から船(これがまたおもしろい船)で約1時間半で無人島に到着。無人島といっても、Lodgeが経営しているので、完全にリゾートだね。

私は中耳炎なので泳げなかったけど、ここはカバもワニもいないから、泳いでいる友達もいたよ!今週末、また別のところに行くから、そこでは泳いでやる!!サンセットクルーズをして、夜はBBQしながら飲んで…。でも、初日の夜に飲んで吐いてしまったので、反省して2日目はジュースだけ。疲れていたのかな?体調も良くなかったからなぁ。久し振りに吐いたよ。昔、木の植え込みとかに吐いて、S野くんに「植木に栄養、とか言うんだろう?!」ってからかわれたことあったけど、そんな感じだね。

 移動に1日かかってしまうのが陸路で移動する難点だけど、トラックの荷台に乗って移動するしかない、というのもザンビアならではでしょう? 楽しかったよ!

 こんな感じで、ザンビア生活を楽しむ方法をいろいろやっています。授業するのも楽しくなってきたよ。昨日など炎天下の中、グラウンドで1時間近く先生と子どもがくるのを待っていた…。「マダム、暑くないの?」って他のクラスの子に聞かれた。暑くないわけないでしょ!おかげ様で腕はどんどん黒くなり、黒人の人にある、手のひらのところに日焼けしているところとしていないところの境界線がはっきりついてきました。でも顔はまだ死守しています。日焼け止めクリームの威力は偉大だ・・・。

また明日。毎日はうっとおしい?!ですから鬱陶しいのではなく、記事は適宜編集するから頻繁に連絡をよこしなさい。

小頭

2004年10月13日 湖を極める!

先週末、北の方のSamfyaという所で開かれるJOCV CUPという隊員が開催するスポーツフェスティバルを見に行ってきました。Lusaka朝4時発のバス。2時半にタクシーに乗り3時前から席を取ってひたすら出発するのを待つ。Samfyaには12時過ぎ着。 宿まで歩いて20分くらいかな?Beachのそばのロッジ。Beachといっても湖だけどね。カリバ湖、そしてLake Bangweulu(バングウェル湖??)とザンビアの大きい湖をこの2週間で制覇していっているなぁ。帰るまでにタンザニアとの国境にあるタンガニーカ湖にも行ってやる!

朝日とバナナボードビーチはきれい。鳴き砂だったよ。ザンビア人が“きゅっきゅっ”って鳴らして遊んでいるから気付いたんだけどね。朝日もきれいだった。曇っていて水平線から登らなかったのが残念。もっと残念なのは、お金・携帯電話・ワークパーミット・NRCカード(これらはザンビア内のパスポートのようなもの。持っていないとまずい)・ 銀行のATMカードなど貴重品の入ったポーチをなくしたか盗まれたこと…。せっかくの楽しい旅の始めにやられた…。次の日、奇跡的に携帯電話以外は長距離バスの運転手さんが返してくれてびっくり。現金までちゃんとあった。なぜ、携帯電話とそしてリップクリームはないのか。

そんなことをしながらも、JOCV CUPを見てきました。もともとマイナースポーツを普及させようと始めたものみたい。卓球・バドミントン・バスケ・バレー・女子サッカーそしてネットボール。隊員支援経費というものを使っていろいろ準備し、半年以上かけてミーティングを重ねただけあり、ザンビア人の先生はちゃんと働いているし、子ども達もそれなりに効率よく試合をしていてビックリ。私が活動しているのは小学校だからかな? 中学、高校の先生達、子ども達となるとやっぱりここまでの大会が開けるのかなぁと感心しました。
ゴールの行方は?でも、環境は良くないよね。バスケは今にも壊れそうなボードでやっているし、ラインも土をちょっと掘ってラインにしているだけ。(本当に合っているのか?!) ユニフォームも足りないから、ファイブファールで退場すると同じユニフォームで他の選手が出てくる。オフィシャル泣かせだね。そこはザンビア人の先生達。ちゃんと名前でチェックして、1番だけどあの子は4番… なんていう風に上手にやりくりしていたよ!!

次の日、Mansaに移動。ここからバスに乗らないと座れない、というのとこの大会を開催した隊員の任地なので、そこに泊まらせていただこうということで。朝4時に起きて次の日のためのバスのチケットを買いに行く。ついでに携帯電話のこともバス会社の人に手配してもらうようにしてもらった。月曜日。5時に来たバスに乗り、6時にMansa発。Lusakaに着いたのは2時過ぎ。旅は疲れる。移動だけでこれだけ時間かかるんだもんなぁ。1日1便しかないから乗り過ごせないし。

私もこのターム中にもう一度、運動会をやるつもり。まだ私は1つの学校で大会を開催するのがやっとだけど、今回、体育連合というスポーツ&体育隊員の集まりでワークショップもしたし、その人達と協力してLusakaでもこんな大会ができればいいなぁって思ったよ。でも、参加するのはG8,9以上の子ども達だね。それ以下のグレードの子はまだ、校外に行くのは難しいと思う。その辺、日本は先生がしっかりしているから小学校1年生でも遠足に連れて行けるんだろうね。

10月18日 管理人宛 Samfyaの後日談。「週末」

先週は1週間、寒かった…。もう寒い時期は終わったから半袖だけで大丈夫なはずなのに、毎日ウィンドブレーカーを持参していたよ。太陽が出ないとやっぱり寒いね…。でも、やっぱり時期的に寒いわけではないので、自転車を30分こぐとちゃんと暑くなって汗まみれ。ただ、授業はそこまで動き回らないから。

 今週末はまたまた忙しかった。先週、Samfyaに行ったとき、長距離バスの中で貴重品一式が入ったポーチをなくした(盗まれた?)んだけど、現金も盗まれずに手元に戻ってきたの。ただ、携帯電話となぜかリップクリームだけ盗まれていて…。その携帯電話も協力隊は行ってはならない“カシキシ”という終点のバスステーションでドライバーが見つけてくれたらしく(拾った人が盗んでいた)、その携帯電話も返ってくることになりそうです。ただ、携帯電話がないとなかなか連絡が取れず、しかも長距離バスドライバー、ややこしいことは全て現地語になるので、何を言っているか分からない。とりあえず、見つかったということは分かって話に行ったら、「ポリスレポートが必要だ。」と言われました。つまり、私が失くした、という証明が必要とのこと。Mansaの警察には行っていたので、そこの隊員にポリスレポートを取りに行ってもらう
ことに…。なぜなら、私が取りに行った時は日曜で、発行してくれなかったから。

ルサカの長距離バスステーションで待つこと2時間。灰谷健二郎の「兎の眼」を読み終わってしまったよ。やっとドライバーがきたと思ったら、そのままそのバスに乗せられてバス会社やら清掃場所へ。その間また2時間。おかげで、ザンビアもしっかりしているバス会社はとてもきちんと、そしてバスもきれいに保っているということを自分の目で確かめることができた。結局、そこまで引っぱっておいてそのドライバーが言ったのは…。「心配するな。ポリスレポート?いらないいらない。俺が取って持ってきてやる。」だって。でも、訳分からない…。彼は私と飲みたかったみたいだけど、その日はお世話になったシニアボランティアの方の送別会だったので、そこまで送ってもらい、ビールをご馳走して別れました。(でも。その前に私がビールをご馳走になっているんだよねぇ。)

 明日、またそのバスステーションに行かなきゃいけない。これでちゃんと私の携帯を受け取れればいいけど、またなんだかんだやって受け取れなかったらややこしい。バスステーションまでも近くないからなぁ。今、隊員やJICA事務所関係で働いている人の有志でルサカのごみ拾いをしています。土曜日は第2回目。そんなこんなで忙しかったのです。

今日は洗濯して、サッカー見に行って(これまた有志でやっているサッカーチーム)今はアンチウィルスソフトを更新中。時間かかりすぎ。そんな週末です。

あまりに更新に時間がかかっているので、もうご飯を食べます。お味噌汁にしようかと思ったけど、この間カレーを作った時にルーが残ったので(ちゃんと自分の手作りのルーだよん!)カレーを作っちゃいました。じゃね。おやすみなさい。

10月22日 管理人宛メールより 「活動報告」!

NHKからいつ出た本??(兄がアフリカの情報をモソッと知りたい。本を買いたいんだ!と先日リクエストし、探索にあたっていた本。ほんの内容については鉄板参照。結局購入したので、本ページのいよいよの充実に乞うご期待!)こういう国はどんどんご時世が変わるからね。私はそんなに悪くないと思うんだけど…。(道端のザンビア人には腹立てっぱなしだけどね。)ただ、この間隊員も利用する路線の長距離バスが襲われ、2人が射殺されたそうです。いつもはその時間のバスを利用するけど、その時はたまたま1本早いバスに乗ったため、無事だったという友達がいました。運だよなぁ。大統領のお母さんもミニバスが爆発して亡くなったし。隣の国、マラウイの友達はミニバスに乗っていたらトラックが突っ込んできて、運転手は死亡、その子も日本で皮膚手術を受けなければならないほどの大怪我をしたって。(治安問題とアクシデントがゴッチャになっていないかい?)
  私はそういう事件や事故には遭遇していません。精神的にむかつくこと、へこむことにはたくさん遭遇しているけどね!

(中略)

さてさて。この間、隊員友達が学校に来ました。たくさん写真を撮ってもらったので、私がザンビアに観光しに来ただけでなく、普段はこんなことをしているんだということを伝えておきます。(改めて言わなくても、これを待っていたって??ごめんごめん)(謝って済む問題とも思えないが、来ないよりはマシなので、許す!)
先ターム(先学期)、子どもが全員参加できるためのスポーツフェスティバルを開催しようと玉入れ、騎馬戦、綱取りの3種目を先生、そして子ども達に教えたんだよね。綱引きはなんだかんだと難しい…。(何が難しいのか知りたいね。)そこで簡単な綱取り。結構エキサイトするからね!騎馬戦は残りの騎馬を数える、というやり方がなかなか分かってもらえなくて大変だった…。結局、そのスポーツフェスティバル(運動会)の日は、せっかく教えた子ども達は参加しておらず、教えてもいない学年がやっていた。なんでか?先生達は自分のチームを勝利に導きたいから。小さい学年の子が出場するよりも、大きい学年の子が出場した方が勝つでしょ?大きい学年の子がやっていると、小さい学年の子は怖くて参加しない。あぁ。私の意図“全員が参加できる運動会”…というのは伝わっていなかったんだなと思った。(ちなみに外務省の在外公館ニュースに小頭の赴任直前に行われたスポーツフェスティバルの様子が出ています。ニュースはこちら)

それを改善しようと今ターム(今学期)にもう一度、運動会をしようと思ってね。教えている学年だけの運動会。5〜8年生だけ。学校行事としてはどうかなぁ、って思うけど、普段から授業を一緒にしていない先生達を巻き込んで開催するのは難しい、って分かった。…というわけで、今は授業で綱取りを教えているのです。(騎馬戦は先ターム教えたから)なかなか楽しんでくれたみたい。ただ、終わった後の文句がひどい。日本でも同じだけどね。男の子だけのクラス対女の子だけのクラスでやったら、「男の子がこうやって胸をつかむ!!」と女の子達は私の胸をつかんで説明してくれた。あらあら。それはザンビア人の先生が男の子達に説明し、何とか解決。やっぱりザンビア人の先生達と一緒に授業すると楽しいね。話が広がりすぎてしまう…。子ども達だけでなく、ザンビア人の先生達がこれからも体育の授業をしていってくれるよう、ザンビア人の先生と一緒に授業をしているの。

準備運動あとは、スポーツをする上でのルールを学んでほしいと思っています。楽しくやるだけならレクリエーションでいい。(中略)でも学校という組織の中で、そして授業としての体育というものを教えていくのであれば、私も子ども達も楽しいだけではない時がある。私が授業で必ず欠かさずやるのがランニングと準備体操、整理体操。習慣化していきたいと思っています。今のところ、やり始めれば子ども達も楽しそうにやっているし、子ども達も体がすっきりすると感じてくれているんじゃないかなぁ。そして、体育の授業後は並んで教室まで帰る。こういうのって普段担任していない、たかが週1回だけ教える先生が「並んで!」って言ったって聞くわけないよね。くだらないことに体力と精神力を消耗しているのです…。

暑いです。ザンビア。日本は高い建物が多いからね。影もたくさんある。ザンビアは高い建物なんてそんなにないし、木陰も少ない。雨季も雨宿りする場所がなくて困るけど、こういう時期も結構きついよ。

 

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