最近5年間の作品

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updated May. 01, 2018

                             *Works in past 5 years/最近5年間の作品

2018, NOTOS〜SOUTH WIND for Soprano saxophone, Marimba and Violoncello (12’)
<ノトス〜南風> ソプラノサキソフォーン、マリンバ、チェロのための(12’)

2018年9月29日。岡山で初演予定

2017, WIND VESSEL for two Syakuhachi(11’)
<風の器> 二本の尺八のための

2018年10月3日、すみだトリフォニー小ホールで初演予定 尺八:田嶋直士・田嶋謙一
2018年10月7日、札幌での予定 尺八:後藤双丈・阿部政志

2017, PE0NY and CHERRY short piece for Gushing (4’)
<牡丹と桜> 中国古筝のための小品 (4’)

未初演:

2017, EUROS〜East Wind for Shakuhachi, 13-string Koto and Viola (9’)
<オイロス〜東風> 尺八、箏、ヴィオラのための(9’)

初演:2018年1月18日リュブリャナ(スロベニア)、20日サラエヴォ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
22日ブタペスト(ハンガリー)、24日マドリード(スペイン)
尺八: 田嶋直士
箏: 阪本沙有理
ヴィオラ: 岩木保通

2017, FOR VIOLONCELLO (9’)チェロのために(9’)

初演: 2017年9月28日 大阪神宗本社
チェロ: ヤコブ・シュパーン
この作品は武田牧子・ヘルムス氏の委嘱により作曲され、神宗オーナーである尾嵜彰廣氏に献呈された。

2017, Interweave for Woodwind Quintet (12’)
<紡ぐ> 木管五重奏のための (12’)

初演:2017年11月12日 新潟だいしホール
フルート:市橋靖子
オーボエ:田中宏
クラリネット:広瀬寿美
ホルン:宮野大輔
ファゴット:小武内茜
企画:越の風 第6回演奏会

解説
 柔らかな布のイメージをもつ<紡ぐ>は、木管五重奏には合わないのではないかと思ったが、構造的にがっちりした作り方を避けようと、ささやかな思いつき音符を紡ぐように作曲して行ったので、この名前となった。4楽章の時間配分、楽器の使い方などにおいて、バランスの良さよりも不安定になるように気を配った。通常とは逆さま。
 日頃接する木管五重奏曲は和音の響が良くない。要するに汚いのだ。対応策として何箇所もある3和音は、どの楽器がどの程度ピッチの上げ下げすればいいのか、細かく指示されている。

2001〜16, DUO SCROLL II for Guitar and Harp (9’)
<デュオ スクロール II> ギターとハープための(9’)

初演:2017年9月2日札幌市教育会館小ホール
ギター:宮下祥子
ハープ:鈴木貴奈
企画: 北海道作曲家協会創立10周年記念演奏会
解説:
日記を書く様に二重奏曲を、その時々のテーマを試し書きするというのが、コンセプトである。2001年〜2016年の作曲。まさか15年間も書き続けていたわけではない。はじめ新婚早々のギタリストとピアニストご夫妻のために書かれた。ところがピアニストの奥様はご懐妊され、ギタリストのご主人はロック系に移り作品は放置された。昨年ピアノパートをハープに置き換え、徹底的に改作したのが本日の姿である。ギターソロに始まり、ハープが侵入し、ハープソロとなり、最後にデュオとなる。バランスに苦労した。

2016, FOR VIBRAPHONE (10’)
<ヴィブラフォンのために>(10’)

初演: 2016年 11月17日/東京江東区豊洲シビックセンターホール
ヴィブラフォン:梅津千恵子
企画:日本・ロシア音楽家協会
解説:
ヴァイブソロ作品2作目である。モーターはオフのまま。
抽象化された男女の愛の物語が3楽章に分かれて描かれる。
恋人を訪ね「開けてよね」と扉を叩く5連音符から始まる1楽章。思いは叶わず、懇願と嘆きの下降音型、こみ上げる怒りの上行音型が入り混じる。
2楽章、悲しみと諦めが入り混じる独白であり、音型は低音側にある。
3楽章になって、願いは通じ、二人は次第に距離を詰め、愛の時に発展し一体化し、テンポは揺れ動く。甘い思い出を慈しむ。昨今流行りの軽い音楽とは対極にある。

2016, SONG OF “MAKURAKOTOBA” AND “AI” for Shakuhachi and Sanger (11’)
<枕詞と、あいの詠>尺八と三絃のために (11’)

初演: 2016年10月28日/東京オペラシティリサイタルホール
尺八: 福田輝久
三絃: 杵屋子邦
解説:
「あい」と枕詞、笑い声がミックスされている。「あい」は愛であったり哀であったり、嘆きであったり、怒りであったり。15の枕詞が並べられている。枕詞は意味を持つようで持たない不思議な言葉だ。「久方の・・」が詠われれば次に「光のどけき・・・」を期待するだろうが、常に裏切られる。時々流れは遮断され凍りつく。合間を縫って笑い声が響く。意味が通じるようで通じない言葉の羅列に、作曲者は漠然とした不安を重ねている。

2016, CRYSTALLIZE for four hands I CRYSTAL 1 II ECHO III CRYSTAL 2 (10’)
<クリスタライズ>4手のために I クリスタル 1 II エコー III クリスタル 2 (10')

初演: 2016年10月29日/徳島県北島町図書館・創世ホール
ピアノ: 松浦綾音 遠藤雅夫
企画:中国・四国の作曲家2016 in 徳島
解説: 
クリスタライズには「結晶化させる」の意味の他に「考え・計画などを具体化する」がある。10年も前から、流れることが当然の音楽を、堰き止め緊張感を醸し出すという手法に駆り立てられ、様々な編成で試してきた。この作品でも意図は変わらない。
作品は3楽章に分かれ、1;クリスタルI, 2;エコー、3;クリスタルIIと命名されている。聞けば直ぐわかる内容である。響きの美しさに身を委ね、残響に悦に入るといったスタイルとは対極にある。響きの切り方は正確に垂直でなければならない。そこで得られる空間は「間」といったロマンティックなものではなく、単にショートしているかのようだ。
 徳島での初演では、作曲者の2番ピアノに当時ヘルシンキ・シベリウス音楽院留学中(現在は音楽院で職を得ている)の、徳島出身ピアニスト松浦綾音さんが1番で参加。従って2番は易しく書いてある。見た目は弦楽アンサンブルのリダクションのようだ。

2015, FOR CLARINET, VIOLA AND HORN(12’)
<クラリネットと、ヴィオラ、ホルンのために>(12’)

初演: 2016年5月18日/東京文化会館小ホール
クラリネット:有馬理絵
ヴィオラ:甲斐史子
ホルン:竹内修
企画:21世紀音楽の会 第13回演奏会
解説:
2005年以来、「時間を止める」ということに視点を持つこととなった。流れの中でメッセージを込めようというが音楽芸術の当たり前の姿であるが、この「当たり前」にくさびを打ち込もうというわけだ。一瞬「間」が生まれるが、日本的な「間」のイメージとはかけ離れている。何もない隙間、隙間さえないフリーズ。この息を止める瞬間に、ユーモアを感じ取る人もいるらしいが、作曲者としては想定外だ。
純正律を要求するところが15箇所ある。当然長短3度または三和音の出現だ。混沌とした中で、ヴィブラートのない弱音の三和音のなんと美しいことか。三つ目のキーワードはもう古くなった現代音楽的跳躍音程の否定であって、半音階、弦楽器では半音の半分の音階、また短3度を2分割する音階などが、織りなす線となっている。
同じ音域で重なり合う3つの楽器は1本の線の多色刷りを狙っている。普通は低音、中音、高音を組み合わせるだろう。昨年12月に完成。

2015, ロシアの詩による4つの歌(12’)

2010年作曲の 歌曲「願い」( 詩/A.プーシキン 訳/金子幸彦)を改定、2015年作曲の「春の流れ」(詩/F.チュッチェフ 訳/伊東一郎)に、「そよ風」(詩/K.バーリモント 訳/伊東一郎)「リラの花 」 (詩/E.ベケートワ 訳/伊東一郎)を加えて、ソプラノ用の4曲の歌曲とした。いずれメッゾソプラノ版もつく予定である。
解説:
 東京にある日本・ロシア音楽家協会では、ロシア歌曲と、その日本語翻訳詩で新たに曲を作り、原曲・新作を同じ声楽家が歌うとの演奏会を2回実行した。第1回目は2010年に開催され、拙作はキュイが作曲した「願い」であった。この企画は盛り上がり、第2回は昨年行われた。生まれたのは「春の流れ」、もとはラフマニノフだ。この時4曲で歌曲集にしようと思い立ち、他の作曲家が選んだ詩2つにも曲をつけた。「そよ風」と「リラの花」であり、両方とも原曲はラフマニノフである。この2曲が正真正銘本日初演。
「願いは」改定し、元メゾソプラノ用をソプラノ用に直した。「春の流れ」も、元はメゾ用である。
 日本語の扱いとしては特に次の2点に注意している。
1)助詞で音を伸ばすことを避け続けたこと。「ぼくは〜〜 きみが〜〜 すきだ〜〜〜」のような旋律造りは徹底的に避けられている。例えば次のようになるだろう。「ぼく・・・・は・きみ〜〜〜が・・す・き・だ・」(・・・は休符だと思ってもらいたい。)
2)一つ一つの言葉(音)の長さが同一になることも避け続けた。
ドイツ語では子音が生き生きとしたリズムを編み出しているが、日本語にこのような機能はなく、時として単調に陥りやすい。僕にとって日本歌曲は未だに発展途上である。

2015,歌曲「春の流れ」

2015年11月20日(金)に日本・ロシア音楽家協会パウゼコンサート用に作曲
ラフマニノフの歌曲を翻訳した詩に,新たに作った日本歌曲。

2015,FOR FLUTE AND CLARINET(11’)
<フルートとクラリネットのために>(11’)

2015年6月6日(土)広島流川教会で開催される,中国・四国の作曲家2015 in ヒロシマで初演のために作曲。

2014,FOR CASTANET by Castanet, Violin and Piano(11’)
<カスタネットのために>カスタネット,ヴァイオリン,ピアノによる

 2015年6月21日 北海道新得町新内(にいない)ホールで初演
真貝裕司氏の委嘱による作品である。

2014,FREEZING STARLIT NIGHT for Piano(9')
<凍てつく星明りの夜>ピアノのために

2015年5月30日 福岡市で開催される「JFCアンデパンダン2015」に上演する作品。
ピアノ:武内俊之氏 
アイレフホール

2014,FOR CLARINET AND VIOLA(10’)
<クラリネットとヴィオラのために>(10’)

2015年1月10日,新潟で開催される「越の風Vol.4」で初演する作品。
クラリネット: 広瀬寿美さん,ヴィオラ: 佐々木友子さんです。

初演解説文:
ヴィオラとクラリネットは音域が似ていることから、ブラームスがクラリネットソナタをヴィオラ編曲していることが有名である。ブルッフはこの二つの楽器のために二重協奏曲を作っている。フルートに対するヴァイオリン、バスーンに対するチェロなど置き換えアイディアはそれなりに出てくるというものだ。
 私の作品では、この特性を生かし、時に同じ音域で絡み寄り添い、時にオクターブ以上離れてラブコール(対話)を行う。二つの楽器の関係はあくまで「寄り添い」「戯れ合い」である。時にはケンカもあるだろうが、恋人同士みたいでもある。
クラリネットはヴィオラとの同化を意図してA管を使用している。普通使われるB♭管に比べると、少しサイズが長い分、深い音色を楽しむことが出来る。
 テンポが50、60、50、60、50、60、50と変化する。50の所はそう聞こえるかどうかわからないが、歌である。60の所はそれに対して「はしゃぎ回る光景」をイメージしている。
 ヴィオラのバルトークピッチカートに対峙するものとして、クラリネットにはスラップタンギングが使用されている。時々急に現れる和音は短三和音が多いが、最後にクラリネットは重音奏法で参加する。

2014,FOR TWO VILONCELOS(10’)
<2台のチェロのために>(10’)

日本作曲家協議会の「2台チェロの競演」コンサートのために書いた。本番は2015年1月23日,サントリーホールブルーローズホール。
チェロ:安田謙一郎,長明康郎

初演解説文:
このところ書き続けている、フリーズさせるアイディア、線を点で分割して行く方法、2台が、2つが、2人が陰に陽に絡む関係の模索、純正律への憧れ、いわゆる現代的な旋律=跳躍がやたら激しい=からの卒業・・・・などを、2台チェロで実行した作品である。2つの楽章から成り立つが、対立するものではない。異なる方向に射たれた矢のような関係である。

2014,IMPROMPTU IN FOLK STYLE(3’)
<民謡風即興曲>(3’)

 日本作曲家協議会の企画に「こどもたちへ」がある。これは初歩のピアノ曲を提供しようという,カワイ出版との共同作業である。来年は特別企画として,出版はされないがヴァイオリン+ピアノの作品を少し入れようとの案が決まり,そのために書いたものである。子供のピアノ曲はもう書けないから取りやめようと思っていたが,ヴァイオリンが入るなら何とかなりそうだと書いてしまった。

2014, PRELUDE AND ARIA for Tenor Saxophone(9')
<プレリュードとアリア>テノールサキソフォンのために(9')

 バッハを底本としてデフォルメを加え、別な顔に作り替えるというアイディアである。I楽章プレリュードは,6つある無伴奏チェロ組曲のトップにおかれている傑作。この曲にはバッハの旋律に対する基本的な考えが散りばめられている。II楽章はG線上のアリアである。Iでは端正な建築的構造には逆らわずそのまま残し、IIはあたかもJazzバラードと見紛う程だ。Jazzs奏者でもある米倉孝さん居てこその作品

2013,FREEZING VOCALISE for Violin and Piano(7’)
<フリージング・ヴォカリーズ>ヴァイオリンとピアノのために(7’)

 2014年4月20日に渋谷さくらホールで開催される,日本・ロシア音楽家協会主催「ラフマニノフ生誕140年+1 記念音楽祭」の新作である。
ヴォーカリーズを定本にして,原曲通りに開始し次第に独自の和声付,時にジャズ風になり,突如遠藤節が挿入されるピアノとヴァイオリンの作品となった。もちろん,これでもかというくらいに,フリーズが書き込まれている。佐藤まどかさんのヴァイオリンと僕のピアノで初演

2013, DUO SCROLL II for Guitar and Harp(9’)
<デュオスクロール II>ギターとハープのための(9’)

 当初2001年にドイツにいる知人夫妻(ギター奏者のご主人,ピアニストの奥様)のために作曲された。しかし諸般の事情で,演奏されること無く眠り続ける事となってしまった。改めて見直し,解体し,ピアノパートはハープに置き換え,新しい装いのもとに作り直した。タイトルも変更して当時のタイトルは破棄した。

2013, TRANSCRIPTION OF A LINE for Violin and Piano(10')
<線の転写>ヴァイオリンとピアノのための(10')

2013年11月,新潟の「越の風」演奏会のために作曲された。
佐々木友子さんのヴァイオリン,作曲者のピアノを想定した。
演奏時間10分

2013, S0NG OF JOY(3')
喜びの歌(3’)

 マンドリン奏者横田綾子・柴田高明両氏の結婚を祝し,7月のパーティーでお二人が演奏することを考えて作品。マンドリン2台,調性有り少々ドラマ仕立て.4月20日完成。演奏時間3分