Last update 2000/10/17.

非日常体験日記#1:囲碁対局を見る

*注:検索エンジンでヒットされた方へ: 混乱させて申し訳ありませんが、このページは 囲碁対局専門のページではありません。

またも唐突に始まった企画。 まぁ、どーでもいいページなんで、企画もどーでも良いのだが。
今まで、または普段、ゼッタイやらないであろう事を体験してみる企画である。
次があるかどうか分からないが、第一弾は「囲碁対局を見る」。

毎週日曜日の昼どきにNHK教育で放送されている「囲碁対局」だが、実は子供の頃から よく目にはしていた。というのも、ウチの父親がこの番組のファンであり、午前中の 将棋対局から囲碁対局と、時間にしてほぼ4時間、どっぷりと居間のテレビで見ていたからだ。
ムカシは今と違って、テレビは一家に一台が当たり前だったので否応なく「見せられて」 いたというわけである。
自分自身、囲碁はもちろん将棋さえ打てないので、この番組、しばらく見ていなかったが、 日曜日、ふとした事からしばらく見てみる事にした。
「ふとした事」->司会の女性がちょっとタイプという事であった..(結局ソレかい!) ニュース・キャスターもそうだが、こういう「ストイックな知的美人」に弱いオトコ というのも確実に存在するのだ!(自分じゃん)

今回見たのは「NHK杯囲碁トーナメント2回戦第10局」。 対局するのは黒:先手:蘇耀国 6段、白:後手:加藤正夫 9段。
対局の場には、打ち手や時間を読み上げる人が居るものだが、打ち手を読み上げる人は女性で、 万波佳奈 初段、秒数をカウントする人は武宮陽光 3段である。
この対局では、一手を打つのに与えられる持ち時間はそれぞれ30秒。持ち時間を過ぎてしまった 場合、拘留時間("考慮時間"とも聞こえたのだが、ここでは拘留時間としてハナシを進める。) はそれぞれ10分。この拘留時間を1分毎に区切って使う事ができる。別にいきなり10分使っ ちゃっても良いがそんな事では勝てないのは当たり前。この辺の時間の使い方にも 駆け引きがあるようだ。
何れにしても、かなり短い時間で一手を打たなければならない事になる。

番組を少しでもご覧になった方は分かるであろうが、対局と同時進行でスタジオで 解説を行っている。 例の立て掛けてある碁盤にマグネットで貼って行くアレだ。 その解説は何と外国人。マイケル・レイモンド 8段。何度か見ているが外国人の 解説者は初めてだ。しかも、ムチャクチャ日本語も上手い。 囲碁って中国と日本くらいなものかと思っていたのだが、割とワールドワイドで驚いた。
司会は(ちょっとタイプの)稲葉禄子(よしこ)アマ6段である。

将棋もそうだが、囲碁の対局も非常にクールに進められる。 このクールさがルールも解らないのに引き込まれる要因でもあった。
一手一手、手を読み上げる万波初段。「黒17の十四 右下すみ」 「白16の四 右上すみ おし」..例の、あの調子である。このストイックさがいい..
聞いていて手を打つ時に「ひらき」とか「とめ」とか「おさえ」とか打ち手の内容?を云う 場合と、「10の十」の様に打った地点だけを云うケースがあり、 そこの違いが解らなかった。手が解らなかったり、間違っちゃったりしないのかな? (<-しないって!)
また、感心させられるのはタテ19×ヨコ19の桝目の何処に置いたってのを 決して間違わないことだ。将棋は9×9なので、シロートでも何とか間違えないだろうが、 19×19で361もの桝目の位置をパっと云えるあたりは凄い。 まぁ有段者になれば当たり前なのかもしれないが、分からなくなって 「えっとぉ..って云うかぁ、12の九って感じ?」(ナンでコギャルだ?)とか 間違っても云わないのである。う〜ん、プロだ..
解説スタジオでは、例の立て掛けてある碁盤に打ち手を「コピー」していくのだが、 先に打つ手を予想しながら、バチバチ打っていくワケである。で、話しながら対局の盤を見て、 また元に戻しちゃうのであるが、それさえも、常人にとっては凄い事である。

対局は238手で終局、加藤9段の勝ちとなった。 ちょっとタイプな稲葉アマ6段曰く「激しい戦いでしたね。」との事だったが、 どこがどういう風に激しかったのかは、残念ながら、我々シロートには解らない。
結局、何がどうなって勝ちなのか解らないが、何となく解るのは囲碁も陣取り合戦、 という事なので石の置き方によって「この囲った部分は黒の陣地とか白の陣地」とか 決まっているのだろう。終局してからは、両者とも空きスペースに 碁石をガンガン置いていた。

例のよく通るトーンで「10秒..20秒..25秒.28秒」と時間切れ寸前で石を置く... この「緊張と緩和」が超ストイックに展開される囲碁対局、 一度ご覧になってみてはいかがだろうか?
日曜の昼下がり、ある意味「非日常」が体験できるのではないだろうか。 でも寝ちゃうかも..


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