最近、参加づいているネット・セッション。
今回は'99年2月以来のNiftyのセッション・フォーラムの「TOTO +」に参加してきた。
このTOTOの後に付いている「+」がポイントで、グループとしてのTOTOの曲だけでなく、
TOTOのメンバーが演奏に参加している曲なら何でも良い、という実質的なノンジャンル・
イベントであった。
TOTOについては、詳しく知っていると云う程でもなく、中高生当時ヒットした曲や、ベスト盤、
アルバムを何枚か持っている程度であったが、ドラマーのジェフ・ポーカロ(故人)が
好きであったのと"プラス"の方で、好きな曲が演奏できるかと思い、参加することにした。
参加者はあわせて70人ほど。演奏時間は8時間超!演奏曲は44曲!途中、弁当まで出る、という
大規模なものだった。下が当日の演奏曲一覧。
Nifty:「TOTO+」セッション 演奏曲一覧(ちかれた〜)
| No | Song | Artist | No | Song | Artist |
No | Song | Artist | No | Song | Artist |
| 1 | Hydra | TOTO | 12 | All Us Boys | TOTO |
23 | Bodhisattva★ | Steely Dan | 34 | Child's Anthem | TOTO |
| 2 | St. George & The Dragon | TOTO | 13 | Rosanna | TOTO |
24 | The Nightfly | Donald Fagen | 35 | Prism Train | 尾崎亜美 |
| 3 | Girl Goodbye | TOTO | 14 | Afraid Of Love | TOTO |
25 | Bomp Me | G.M.P | 36 | The Christmas Song | S.Lukather |
| 4 | Party In Simon's Pants | S.Lukather | 15 | Stop Loving You | TOTO |
26 | 99 | TOTO | 37 | Mr. Briefcase | Lee Ritenour |
| 5 | Mama | TOTO | 16 | You Are The Flower | TOTO |
27 | First Time Around | G.M.P | 38 | Smokey | Char |
| 6 | English Eyes | TOTO | 17 | Tale Of A Man | TOTO |
28 | Georgy Porgy | TOTO | 39 | Without You | Bill Champlin |
| 7 | I Won't Hold You Back★ | TOTO | 18 | Girl Goodbye | TOTO |
29 | Jake To The Bone | TOTO | 40 | I'll Be Over You | TOTO |
| 8 | Goodbye Elenore | TOTO | 19 | White Sister | TOTO |
30 | Gift With A Golden Gun★ | TOTO | 41 | White Sister | TOTO |
| 9 | Isolation | TOTO | 20 | Caught In The Balance | TOTO |
31 | I'll Supply The Love | TOTO | 42 | Never Enough | TOTO |
| 10 | Hold The Line | TOTO | 21 | Hard To Say I'm Sorry | Chicago |
32 | Rockmaker | TOTO | 43 | Home Of The Brave | TOTO |
| 11 | Gypsy Train | TOTO | 22 | Beat It★ | Michael Jackson |
33 | Hold The Line | TOTO | 44 | Africa★ | TOTO |
★は筆者演奏曲
では、演奏曲について。
今回のセッションでは5曲でベースを弾いたのだが、前盤、中盤、終盤とバランスよく
演奏が散っていて気持ちも入れ易かった。また、セッションの最後の曲(=大トリ)で
演奏できるのも初めてなので、セッション終了まで、ほどよい緊張感を持続できた。
今回のセッションに使ったのは
ミュージックマンのスティングレイベース。
楽器編成が多い演奏の場合は、落ち着いた低音の出るこちらが向いている。
- ●I WON'T HOLD YOU BACK / TOTO
- 今回のセッションの1曲目に演奏。'80年代に大ヒットした"ど・バラード"。
TOTOの4枚目のアルバム「聖なる剣」収録。
- 演奏メンバーは、Vo,G,B,Key(P),Dr,Cho。
- ベースの演奏としては、音の隙間が多いバラードという事で、全音符が多く、
シンプルな方だ。
- コピーも構成の継ぎ目(ブリッジ)などでニクいフレーズが入っている所を除けば
それほど難しくはなかった。(その"ニクいフレーズ"は音採るの、チョット苦労した..)
- しかし、バラードなのでコードチェンジの音の繋ぎ目、ピッキングの仕方などには、
いつも以上に気を遣う必要がある。
- 今回演奏する中では、比較的演奏し易いと踏んでいたので、内心、1曲目で
喜んでいたのだが..
- 実際に演奏してから、急に"緊張が来た"。
- というのも、歌い出しはヒアノとベースだけで、自分の想像以上にベースの音が
目立ってしまうのだ。「こりゃ、出音を完璧に決めねば。」と思って緊張してしまったようだ。
- 結果、気負いが災いし、ピッキングを空振ったり、弦を浮かせたりしてサスティーンが
切れてしまうこともしばしば。
- また、フェイドアウトの曲なので、エンディングについても不安があったが、
演奏直前に共演者にお聞きし、雰囲気は掴んでいたので、事無きを得た。
- 自分としては悔いが残る演奏だったが、演奏後、音の繋ぎについて評価して下さった
人もあり、少し複雑な心境だ。
- 結論として、セッションの1曲目に演るバラードは要注意、という事だ。
-
●Beat it / Michael Jackson
- '80年代初頭、大ヒットしまくったアルバム"スリラー"からの曲。
まさか、マイケル・ジャクソンの曲を演奏する事になろうとは。
(ジャクソン5は演奏した事あるけど。)
- 何故この曲がTOTOのセッションで演奏されるかと云うと、リズムギター
(サイドギターという呼び方は失礼なので嫌いだ)とベースが、TOTOのギターリストの
スティーヴ・ルカサーで、ドラムを叩いているのはTOTOのドラマー、
ジェフ・ポーカロなのだ。(知らんかった..)
さらに、エディ・ヴァン・ヘイレンがノーギャラでギターソロを演奏した、というのは
当時から有名なハナシ。
- 私個人は、このギター・ソロ、ヴァン・ヘイレンのどの曲よりも好きなソロなので、
コレのバッキングをしたいが為に参加した。
- 今だから云うが、練習量はこの曲がイチバン少ない。というのもベースに関しては、
殆ど2パターン憶えれば良い。それに半音下げチューニングで演奏されているため、
練習時にチューニングを変えるのが面倒だ。
決してナメていたワケではない。(そういうのを"ナメている"と云うんじゃぁ..)
- 演奏メンバーは、Vo,G1,G2,B,Key(P),Dr,Cho。
- この曲もエンディングがフェイド・アウトなのだが、構成がシンプルなだけに、
演奏前にエンディングを確認する程度で済んだ。
- いざ演奏が始まると、半音下げチューニング、かつ弦モノ担当者は"Rocker"
(ぜひ僕も加えて下さい..)なので、重い重い。マイケルがジューダス・プリーストに
蹂躪されているような重さだ。見たかマイケル!
- 演奏も楽だったので、余裕を持って周りの共演者の演奏を楽しむことができた。
- この曲、自分の演奏の1発目に演りたかったなぁ。
-
●菩薩(Bodhisattva) / Stelly Dan
- 曲が演奏表明されてから、メンバーが決まるまでアっという間だった曲。
- 演奏メンバーは、Dr1&Vo,Dr2(!),B,G1,G2,Key(P)&Voという完全左右対称バンド。(?)
- メンバーを明けてみると、全員、前回私が参加した続・RUSHにも
参加していたメンバーばかり。一体どうなるんだろうか..
- Steely Danの中でも初期の頃の曲で、ベスト盤などでライブ音源も収録されている。
- 曲としてはロックなのだが、ジャズでいうところの"ビ・バップ"的な要素もある。
詳しく解らないが、リズムのハネ方などは"ビ・バップ"という感じがするのだが。
- 歌はあるものの、全体としては「演奏のための曲」。ソロの間に歌を挟んでいる感覚で、
このへんもジャズっぽい。
- コード進行は比較的シンプルなのだが、テンション・ノートらしき音も入っていて、
実際、自分のコピーした音があっているのか?いないのか?かなり迷った。
やはりS.Dはその辺イヤラシイ。
- 10数年来演奏してきているが、Twinドラム、というのは初めての経験だった。
しかもドラマー両名ともRUSHセッションで共演させていただいており、タイプこそ違えど、
絶大の信頼をおける方々だったので安心できた。
- 実際の演奏では、Twinドラム、Twinギター、おまけにピアノもあるので、
「別に少しくらいトチってもバレない」
(オイオイ)と思い、それこそ気楽に演奏できた。ただ楽器が多いので、ピッキングはMaxで。
- 演奏しながらも、ギャラリーに徹していたので、自分のプレイについては
あまり憶えていなかったがとにかく演奏していて楽しい曲だった。
聴いている方にとっては、かなりうるさかったと思うけど。
-
●Gift with a Golden Gun / TOTO
- TOTOの3枚目のアルバム、「Turn Back」の1曲目。
- 軽快なロック・ナンバー(<-死語?)で演奏しても、気負わず楽しんでできそうだ。
- 演奏メンバーは、Vo,G1,G2&Cho,B,Dr,Key(P)。ギターはこのセッション唯一の
女性ギターリスト。
- TOTOの中では、演奏も比較的シンプルだが、気になったのは1箇所、サビの前後に出てくる、
ユニゾンの上昇フレーズ。
- フレーズは聴いていて憶えられるのだが、楽器で再現するとなると、どういう
音使いになるかがなかなか掴めなかった。(<-典型的に耳の悪いヤツですな。)
- いざ音を採ってみても、今度はキレイに運指できない..(ニガ手なタイプの運指だった。
というか、得意はナイが..)結局、不完全なままセッション当日を迎えてしまった。
- 演奏はこの時点で、すでに3曲をこなしていたので、ずいぶんリラックスして演奏できた。
が、やはり懸念していたユニゾンはキレイに決められなかった、と思う。
(客観的に聴いていないのでわからない。もしかしたら上手くゴマかせたカモ!)
- この曲もエンディングはフェイド・アウト(まただ..)。演奏前にメンバーで確認したが、
上手くコンタクト出来ずに結局ボロボロ..
- 練習ナシなんだから仕方ない。こんなモンだぁ。フォローにはならないかもしれないが、
演奏は楽しかった。
-
●AFRICA / TOTO
- このセッション最後の演奏となった曲。これもTOTOの4枚目のアルバム「聖なる剣」に収録。
- 演奏メンバーは、Vo1,Vo2,G,Key(Syn),Key(P),Dr,B,Perc,Choたくさん..だが、
結局飛び入りもあって正確には把握できず。
- 特に説明の必要もないほど有名な曲だが、コピーしたのは今回が実質、初めて。
- 演奏はライブアルバムからのバージョンだが、私自身はスタジオ版で弾いている
デビッド・ハンゲイトのベースがとても気に入っているので、基本的な音はスタジオ版で採った。
- スタジオ版とライブ版の違いは、ピアノソロやドラムとパーカッションの掛け合い、
終盤ではアフリカン・ビートが加わる、などがある。
従って曲のサイズもスタジオ版の倍くらいになっている。
- 演奏面では、ベースは基本的にシンプルな音使いだが、曲を通してのリズムが
タイトル通りアフリカ風なので、その"ノリ"を壊さないように注意する事。
また、スタジオ版にのみ2回だけ入っている終盤のベースのハイノートのフィルを再現したい、
というのがあった。
- 8時間以上に及ぶ長いセッションの締めの曲でもあるので、リラックスしつつも、
それなりに気を引き締めて臨んだ。
- 演奏は、パーカッション、コーラスなど出演者が飛び入り状態で参加、独特のリズムも
手伝ってお祭り状態になった。そういった中で、誰にも意識させる事なく、
淡々とボトムレンジを支えるのもベースマンの醍醐味だ。(と思う。)
きっと「"LoveLoveあいしてる"で演奏している吉田健氏の心境はこんなのに近いのだろう」
などと思いながら演奏した。
- 演奏の出来、不出来は別として、この演奏に加われたのは光栄な事であった。
こうしたネットでのセッションではRUSH以外の演奏は今回が初めてであった。
RUSHでは、普段のプレイ以上に音数も多く、いわば"主張するベース"なのだが、
今回は日頃の自分の演奏スタイルに近い形の"支えるベース"演奏が出来たように思う。
とは云っても、コピーや運指などそれなりに難しい点もあって、得るものも大きかった。
また、今までTOTOについてはあまり深く知らなかったが、セッションの演奏で気に入ったものも
あり、そのあたりの曲を掘り下げて聴いてみる、いい切っ掛けになったと思う。
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