Last update 2000/11/17.

Nifty 「TOTO+」セッションに参加 [2000/11/17]

最近、参加づいているネット・セッション。
今回は'99年2月以来のNiftyのセッション・フォーラムの「TOTO +」に参加してきた。

このTOTOの後に付いている「+」がポイントで、グループとしてのTOTOの曲だけでなく、 TOTOのメンバーが演奏に参加している曲なら何でも良い、という実質的なノンジャンル・ イベントであった。
TOTOについては、詳しく知っていると云う程でもなく、中高生当時ヒットした曲や、ベスト盤、 アルバムを何枚か持っている程度であったが、ドラマーのジェフ・ポーカロ(故人)が 好きであったのと"プラス"の方で、好きな曲が演奏できるかと思い、参加することにした。

参加者はあわせて70人ほど。演奏時間は8時間超!演奏曲は44曲!途中、弁当まで出る、という 大規模なものだった。下が当日の演奏曲一覧。

Nifty:「TOTO+」セッション 演奏曲一覧(ちかれた〜)
NoSongArtistNoSongArtist NoSongArtistNoSongArtist
1HydraTOTO12All Us BoysTOTO 23Bodhisattva★Steely Dan34Child's AnthemTOTO
2St. George & The DragonTOTO13RosannaTOTO 24The NightflyDonald Fagen35Prism Train尾崎亜美
3Girl GoodbyeTOTO14Afraid Of LoveTOTO 25Bomp MeG.M.P36The Christmas SongS.Lukather
4Party In Simon's PantsS.Lukather15Stop Loving YouTOTO 2699TOTO37Mr. BriefcaseLee Ritenour
5MamaTOTO16You Are The FlowerTOTO 27First Time AroundG.M.P38SmokeyChar
6English EyesTOTO17Tale Of A ManTOTO 28Georgy PorgyTOTO39Without YouBill Champlin
7I Won't Hold You Back★TOTO18Girl GoodbyeTOTO 29Jake To The BoneTOTO40I'll Be Over YouTOTO
8Goodbye ElenoreTOTO19White SisterTOTO 30Gift With A Golden Gun★TOTO41White SisterTOTO
9IsolationTOTO20Caught In The BalanceTOTO 31I'll Supply The LoveTOTO42Never EnoughTOTO
10Hold The LineTOTO21Hard To Say I'm SorryChicago 32RockmakerTOTO43Home Of The BraveTOTO
11Gypsy TrainTOTO22Beat It★Michael Jackson 33Hold The LineTOTO44Africa★TOTO
★は筆者演奏曲

TOTOセッションの様子 では、演奏曲について。
今回のセッションでは5曲でベースを弾いたのだが、前盤、中盤、終盤とバランスよく 演奏が散っていて気持ちも入れ易かった。また、セッションの最後の曲(=大トリ)で 演奏できるのも初めてなので、セッション終了まで、ほどよい緊張感を持続できた。

今回のセッションに使ったのは ミュージックマンのスティングレイベース
楽器編成が多い演奏の場合は、落ち着いた低音の出るこちらが向いている。

●I WON'T HOLD YOU BACK / TOTO
今回のセッションの1曲目に演奏。'80年代に大ヒットした"ど・バラード"。 TOTOの4枚目のアルバム「聖なる剣」収録。
演奏メンバーは、Vo,G,B,Key(P),Dr,Cho。
ベースの演奏としては、音の隙間が多いバラードという事で、全音符が多く、 シンプルな方だ。
コピーも構成の継ぎ目(ブリッジ)などでニクいフレーズが入っている所を除けば それほど難しくはなかった。(その"ニクいフレーズ"は音採るの、チョット苦労した..)
しかし、バラードなのでコードチェンジの音の繋ぎ目、ピッキングの仕方などには、 いつも以上に気を遣う必要がある。
今回演奏する中では、比較的演奏し易いと踏んでいたので、内心、1曲目で 喜んでいたのだが..
実際に演奏してから、急に"緊張が来た"。
というのも、歌い出しはヒアノとベースだけで、自分の想像以上にベースの音が 目立ってしまうのだ。「こりゃ、出音を完璧に決めねば。」と思って緊張してしまったようだ。
結果、気負いが災いし、ピッキングを空振ったり、弦を浮かせたりしてサスティーンが 切れてしまうこともしばしば。
また、フェイドアウトの曲なので、エンディングについても不安があったが、 演奏直前に共演者にお聞きし、雰囲気は掴んでいたので、事無きを得た。
自分としては悔いが残る演奏だったが、演奏後、音の繋ぎについて評価して下さった 人もあり、少し複雑な心境だ。
結論として、セッションの1曲目に演るバラードは要注意、という事だ。

●Beat it / Michael Jackson
'80年代初頭、大ヒットしまくったアルバム"スリラー"からの曲。 まさか、マイケル・ジャクソンの曲を演奏する事になろうとは。 (ジャクソン5は演奏した事あるけど。)
何故この曲がTOTOのセッションで演奏されるかと云うと、リズムギター (サイドギターという呼び方は失礼なので嫌いだ)とベースが、TOTOのギターリストの スティーヴ・ルカサーで、ドラムを叩いているのはTOTOのドラマー、 ジェフ・ポーカロなのだ。(知らんかった..) さらに、エディ・ヴァン・ヘイレンがノーギャラでギターソロを演奏した、というのは 当時から有名なハナシ。
私個人は、このギター・ソロ、ヴァン・ヘイレンのどの曲よりも好きなソロなので、 コレのバッキングをしたいが為に参加した。
今だから云うが、練習量はこの曲がイチバン少ない。というのもベースに関しては、 殆ど2パターン憶えれば良い。それに半音下げチューニングで演奏されているため、 練習時にチューニングを変えるのが面倒だ。 決してナメていたワケではない。(そういうのを"ナメている"と云うんじゃぁ..)
演奏メンバーは、Vo,G1,G2,B,Key(P),Dr,Cho。
この曲もエンディングがフェイド・アウトなのだが、構成がシンプルなだけに、 演奏前にエンディングを確認する程度で済んだ。
いざ演奏が始まると、半音下げチューニング、かつ弦モノ担当者は"Rocker" (ぜひ僕も加えて下さい..)なので、重い重い。マイケルがジューダス・プリーストに 蹂躪されているような重さだ。見たかマイケル!
演奏も楽だったので、余裕を持って周りの共演者の演奏を楽しむことができた。
この曲、自分の演奏の1発目に演りたかったなぁ。

●菩薩(Bodhisattva) / Stelly Dan
曲が演奏表明されてから、メンバーが決まるまでアっという間だった曲。
演奏メンバーは、Dr1&Vo,Dr2(!),B,G1,G2,Key(P)&Voという完全左右対称バンド。(?)
メンバーを明けてみると、全員、前回私が参加した続・RUSHにも 参加していたメンバーばかり。一体どうなるんだろうか..
Steely Danの中でも初期の頃の曲で、ベスト盤などでライブ音源も収録されている。
曲としてはロックなのだが、ジャズでいうところの"ビ・バップ"的な要素もある。 詳しく解らないが、リズムのハネ方などは"ビ・バップ"という感じがするのだが。
歌はあるものの、全体としては「演奏のための曲」。ソロの間に歌を挟んでいる感覚で、 このへんもジャズっぽい。
コード進行は比較的シンプルなのだが、テンション・ノートらしき音も入っていて、 実際、自分のコピーした音があっているのか?いないのか?かなり迷った。 やはりS.Dはその辺イヤラシイ。
10数年来演奏してきているが、Twinドラム、というのは初めての経験だった。 しかもドラマー両名ともRUSHセッションで共演させていただいており、タイプこそ違えど、 絶大の信頼をおける方々だったので安心できた。
実際の演奏では、Twinドラム、Twinギター、おまけにピアノもあるので、 「別に少しくらいトチってもバレない」 (オイオイ)と思い、それこそ気楽に演奏できた。ただ楽器が多いので、ピッキングはMaxで。
演奏しながらも、ギャラリーに徹していたので、自分のプレイについては あまり憶えていなかったがとにかく演奏していて楽しい曲だった。 聴いている方にとっては、かなりうるさかったと思うけど。

●Gift with a Golden Gun / TOTO
TOTOの3枚目のアルバム、「Turn Back」の1曲目。
軽快なロック・ナンバー(<-死語?)で演奏しても、気負わず楽しんでできそうだ。
演奏メンバーは、Vo,G1,G2&Cho,B,Dr,Key(P)。ギターはこのセッション唯一の 女性ギターリスト。
TOTOの中では、演奏も比較的シンプルだが、気になったのは1箇所、サビの前後に出てくる、 ユニゾンの上昇フレーズ。
フレーズは聴いていて憶えられるのだが、楽器で再現するとなると、どういう 音使いになるかがなかなか掴めなかった。(<-典型的に耳の悪いヤツですな。)
いざ音を採ってみても、今度はキレイに運指できない..(ニガ手なタイプの運指だった。 というか、得意はナイが..)結局、不完全なままセッション当日を迎えてしまった。
演奏はこの時点で、すでに3曲をこなしていたので、ずいぶんリラックスして演奏できた。 が、やはり懸念していたユニゾンはキレイに決められなかった、と思う。 (客観的に聴いていないのでわからない。もしかしたら上手くゴマかせたカモ!)
この曲もエンディングはフェイド・アウト(まただ..)。演奏前にメンバーで確認したが、 上手くコンタクト出来ずに結局ボロボロ..
練習ナシなんだから仕方ない。こんなモンだぁ。フォローにはならないかもしれないが、 演奏は楽しかった。

●AFRICA / TOTO
このセッション最後の演奏となった曲。これもTOTOの4枚目のアルバム「聖なる剣」に収録。
演奏メンバーは、Vo1,Vo2,G,Key(Syn),Key(P),Dr,B,Perc,Choたくさん..だが、 結局飛び入りもあって正確には把握できず。
特に説明の必要もないほど有名な曲だが、コピーしたのは今回が実質、初めて。
演奏はライブアルバムからのバージョンだが、私自身はスタジオ版で弾いている デビッド・ハンゲイトのベースがとても気に入っているので、基本的な音はスタジオ版で採った。
スタジオ版とライブ版の違いは、ピアノソロやドラムとパーカッションの掛け合い、 終盤ではアフリカン・ビートが加わる、などがある。 従って曲のサイズもスタジオ版の倍くらいになっている。
演奏面では、ベースは基本的にシンプルな音使いだが、曲を通してのリズムが タイトル通りアフリカ風なので、その"ノリ"を壊さないように注意する事。 また、スタジオ版にのみ2回だけ入っている終盤のベースのハイノートのフィルを再現したい、 というのがあった。
8時間以上に及ぶ長いセッションの締めの曲でもあるので、リラックスしつつも、 それなりに気を引き締めて臨んだ。
演奏は、パーカッション、コーラスなど出演者が飛び入り状態で参加、独特のリズムも 手伝ってお祭り状態になった。そういった中で、誰にも意識させる事なく、 淡々とボトムレンジを支えるのもベースマンの醍醐味だ。(と思う。) きっと「"LoveLoveあいしてる"で演奏している吉田健氏の心境はこんなのに近いのだろう」 などと思いながら演奏した。
演奏の出来、不出来は別として、この演奏に加われたのは光栄な事であった。

こうしたネットでのセッションではRUSH以外の演奏は今回が初めてであった。
RUSHでは、普段のプレイ以上に音数も多く、いわば"主張するベース"なのだが、 今回は日頃の自分の演奏スタイルに近い形の"支えるベース"演奏が出来たように思う。
とは云っても、コピーや運指などそれなりに難しい点もあって、得るものも大きかった。
また、今までTOTOについてはあまり深く知らなかったが、セッションの演奏で気に入ったものも あり、そのあたりの曲を掘り下げて聴いてみる、いい切っ掛けになったと思う。