この「私的名盤」では比較的マイナーな作品を取り上げる、というコンセプトでしたが、スミマセン、今回は
全世界で500万枚も売れているバイオハザード並みの作品です。
でも今イチバン好きなグループなんです、コアーズ。
日本でのデビュー当時、'95年頃だと思いますが、CDショップの試聴機に入っていた1stアルバムの
「遥かなる想い」を聴いて、「今は買わないけどいつか買おう。」
(その時持ち合わせがなかったと思う。)と心に誓っていたのですが、つい忘れて数年。
(つい忘れた、という云う期間でもない気がするが)昨年(2000年)の夏頃、この3rdアルバム「イン・ブルー」が
発売され、やはりCDショップの試聴機で聴いて1曲目の「Breathless」に打ちのめされて購入。
(打ちのめされた割に、買ったのは輸入盤。)しかし、購入後半年ばかりは「塩漬け」になったままでした。
購入から半年経って、ドライブの時などに聴くようになり、じわじわと気に入ってきました。
こういう事って結構あるんですけどね。
以来、出掛ける時などは必ず、CDケースにこのアルバムが入っています。
先ごろ「The Best of The Corrs」というベスト盤が発売されて好評ですが、個人的に、
このアルバムの方が「ベスト盤よりベスト」だと思っています。
コアーズを知らない方のためにグループについて説明しますと、コアーズは1990年頃アイルランドで結成された
兄妹グループです。
音楽的支柱でギター/キーボード・バックVoの長男ジム、ヴァイオリン/バックVoの長女シャロン、
ドラム/パーカション/バックVoの次女キャロライン、ティン・ホイッスル(縦笛)/リードVoの
三女アンドレアという4兄妹がメンバー。
(もちろん、みんなファミリーネームは”コアー”です。)
その他に、サポートメンバーとしてリードギターとベースが参加しています。
音楽的にはデビュー当時から、アイリッシュな雰囲気を出しつつも透明感のあるポップな楽曲が中心で、
特徴としては、ジムの計算された曲創り、3姉妹の美しいコーラスワークなどでしょうか。
雰囲気としては90年代前半にブレイクした「ウイルソン・フィリップス」の楽曲、コーラスに
アイリッシュな色合いを足した感じだと思います。
演奏としては、アイリッシュな雰囲気のインストものも結構ありますが、基本的には歌を支えるアレンジです。
派手なギターソロなどなく(ソロがあるとすればヴァイオリン)、ドラムもシンプルな8、16ビート。
ベースも一見シンプルですが、曲によっては美味しいプレイが垣間見えます。
先日ライブDVDを購入したのですが、ベーシスト、ギターリストとも恐らくレコーディングと同じメンバーで、
サポートメンバーと云っても、コアーズの準メンバーというくらい音に溶け込んでいます。
(両者ともかなりのテクニシャン。)
ライブでの演奏力もしっかりしています。
特に次女のキャロラインはライブ全編でしっかりドラムを叩いてます。
決してテクニシャンではありませんが、コアーズの楽曲を演奏する上では彼女のドラムが最も適している
ように思います。
長女のシャロンはオーケストラに入っていた程ですから、ヴァイオリンの技術は推して知るべきでしょう。
また、三女のアンドレアの演奏する「ティン・ホイッスル」ですが、要はただのブリキ製の笛だろ、
と疑ってかかっていたのですが、それはそれで演奏するには結構な技術が要りそう。
実際、「アンドレア、巧い!」と感じました。
個人的に気に入っている曲は「Breathless」「Say」「No More Cry」「Radio」「All The Love In The World」
「Irresistible」..ってほとんどか。
いわゆる「捨て曲」と思われるものはありません。(好みはあるかもしれない。)
しかもジョン”マット”ランジが数曲プロデュース。またこの男のマジックに嵌まってしまった..
ホントこういうバンドでベース弾きたいなぁ。美人の姉妹がいて、美しいハーモニーがあって、
上質のポップな楽曲で..
って、叶姉妹のバックバンドでも演るしかないか..ちょっと違うか。
[2001/12/11]