どうやら7〜8m下まで落ちてきたようです。道路まで出ると、後続3台の皆が
駆け寄ってくれます。皆、驚いたようでしたが(当たり前だ)、自力で
這い出したのを見て一安心してくれたようです。
この時、時間はam9:00すきだったと記憶しています。
「車検証とか保険証書とか大事なものを取ってきた方が良い。
あと、エンジンは切った方が良い。」
と誰かが気付いてくれました。
クルマも爆発などしないようなので、再度、斜面を降り、キーを抜き、私物、
車検証、保険証書などを引っ張り出しました。
キーは膝に当たってか、ぐにゃりと曲がり、たまたまワイパー・スイ
ッチに触れると、不甲斐ない飼い主に抵抗するかのようにワイパーがヒビだ
らけのスクリーンをなぞります。
改めて外から見ると、まったくヒドい有り様です。電柱との衝突で
フロントは真ん中がへこみ、ルーフも倒れた電柱が
ぶつかったのか内側にへこんでいます。
横転したため、ボディサイドも土やら樹に擦れた痕があります。
あまりのヒドさに落ち込みながらも、ここまでヒドいと逆に開き直り、
道路に上りました。
RX7のM谷は、道路に落ちていた106のリアバンパーを
片づけてくれ、T代さんは先頭を走っていたインプレッサのU野さんを
呼びに追いかけました。
まったく、一緒に走った皆には申し訳ない気持ちでした。
せっかくのツーリングをこんな形で終わらせてしまいましたから。
改めて損害を確認すると、クルマ以外では、電柱が折れています。
電線は切れていないようです。
ガードレールは擦った痕がありましたが大きな損傷は無い
ようでした。
とにかく警察を呼ぼうということになりましたが、山の中、
携帯電話は使えません。
T代さんのクルマに乗せてもらい、公衆電話のありそうなところまで行くこ
とにしました。
他の皆は「現場保存」をしてくれることになりました。
数10分走って、公衆電話から警察に電話しました。
が、現場もハッキリせず、従って管轄もハッキリせず、
警察署3件目?の沼田警察で、やっと検証に来てくれることになりました。
現場に戻り1時間30分ほど待ちましたが、
一向に警察は現れません。
寒さ、空腹に耐えかね、もう一度確認の電話をしに行きました。
事情を説明すると、「さっき連絡があった後に一度出たが、
現場が見つからず戻ってきた。」
とのことでした。
こっちが全面的に悪いから仕方ありませんが、ノンビリしてるなぁ。
それから小1時間ほどして、沼田警察のお巡りさんが1人やってきました。
油を絞られるのを覚悟していましたが、お巡りさんの関心は、
倒れてしまった電柱だけのようでした。
幸いにして、人身事故でもなく、対向車もなく、
云うなれば「他人にあまり迷惑がかかっていない」事故だったので、
この程度で済んだのでしょう。
「クルマは早く引き上げなきゃいけませんね。」と云うと、
「立場上、"このままでもいいと"は言えないが、
別に今日じゃなくてもいい。」という様なことを云います。
検証はわずか15分程で終わり、
お巡りさんは帰って行きました。
【事故!:事故の処理、106引き上げ】
しかし,また後日、ここに来てクルマの回収をするのもツラいものが
あります。
そこで一旦、街(沼田市街)に出て、JAFを呼ぶ事になりました。
JAFに電話し状況を説明したところ、JAFには7〜8m下
に落ちたクルマを引き上げるクレーンはないとのことでした。
("UNIC"は無いと云われ何のことか判りませんでしたが、
後でクレーンの機種と判りました。)
そこで、104で手近なレッカー業者の番号を教えてもらい
連絡すると、引き上げられそうだとのこと。
待ち合わせ場所と時間を打ち合せ、引き上げてもらうことにしました。
次にNIMCO(ディーラー)に連絡すると、たまたまいらっしゃった営業の
方が丁寧に対応してくれ、結局、レッカー業者の保管場所から目黒まで陸送
してくれる手筈を整えてくれました。
106引き上げのために事故現場に戻ったのが、すでに夕方4:00近く。
レッカー業者は少しばかり苦労したようですが、慣れた様子で、
("UNIC"を使い)106を回収してくれました。
引き上げ料+運搬料+1日保管料などで、¥72、000
ほどでした。
当然、そんな現金は持ち歩いていませんから、会社の皆に借りて
支払いました。
もう迷惑のかけ通しです。
帰りもヘンに湿っぽくならないよう気を遣ってもらい、自宅まで送り届けてもらいました。
あのときのメンバーには、本当に感謝しています。
【事故!:事故の原因と反省】
あのような事故をおこしてしまったのは、
状況判断が甘かった事と、根拠のない過信があった
事に他なりません。
初めて走る道、しかも下りのブラインド・コーナーなどでは、
何があっても対応できる速度で進入すべきです。
そんな常識を忘れ、これほど痛い目に遭わなければ解からなかったんですね。
愚かとしか云えません。
また不幸中の幸いと云うべきなのが、他人や他人の財産を傷つけずに
済んだことです。
万一、歩行者が居たり、対向車が来ていたら、こんなところに居られません。
次に幸いだったのは、
自分の身体に、大きな怪我がなかった事です。
怪我なんてしていたらツーリングに参加した皆に、これ以上の迷惑をかけて
しまいます。
これは106の受動安全性に感謝しています。
当たり前ですがシートベルトをしっかり締め、
適正(だったと思う)なポジションに座っていたからこそ、
衝突、横転しても怪我はほとんどありませんでした。
記憶では、エアバックは開いたものの
エアバックに上体が行くほどの衝撃はありませんでした。
やはりシートベルトと着座位置です。
怪我はエアバックが展開した時の火薬での火傷がありました。
1年以上経った今でも、右手首に痕跡が残っています。
あとはキーにぶつけた膝にアザができたくらいでした。
このように身体は無事でしたが、
交通事故なので病院には行っておくべきです。
【事故!:その後】
これも幸いなことに、保険はSAPに加入していたので、
自損事故でもほとんどすべて保険でフォローすることができました。
壊した電柱はNTTのものでした。
電線は切断されていなかったので、電柱そのものを交換したようです。
これは対物補償の対象になりました。
約10万円だったと記憶しています。
ガードレールは特に大きな損傷がなかったので修理を請求されることはあり
ませんでした。
クルマはローンで購入していましたが、車両保険で全損扱いとなり、
免責額10万円を除き、ほぼ全額補償してくれました。
ローンで新車を購入する時は車両保険に入るべきでしょうね。
法的な処置はいっさいありませんでした。
免許の減点や反則金の支払いもなく、あれだけの事故を起こして免許証がキ
レイなのも何か変です。
【事故!:やっぱり106xsi!】
事故後もクルマに乗るのを止めようとは思いませんでした。
ただ、あまりスポーティーなクルマは避けようかと思っていました。
事故の翌日、NIMCO担当営業の杉山さんから電話をもらったときに、
「106みたいに走りに行きたくなるクルマにはもう乗らないかも
しれない。」と話しました。
「次はVWのポロにでもしようかな。」と思っていましたが、ウチの駐車ス
ペースの空いている2番を見ると
「ここに収まるべきなのは赤い106だよな。やっぱり。」
という思いが強くなりました。
事故から3日後にはNIMCOに106xsiの赤の在庫があるか
確認していました。
というのも106シリーズはすでにS16に移行し、xsiは輸入が
打ち切られていたからです。
たまたまNIMCOのストックとして赤xsi1台と黒xsi2台が
残っており、迷うことなく赤xsiをオーダーしました。
契約の日、S16の実車も見せてもらった時にボンネットの
ダンパーにチョット惹かれましたが、
(S16オーナーの方は解ると思いますが)初志を貫徹して
(大袈裟な)また赤い106xsiに乗っています。
以来、ウチの21番の駐車スペースには106xsi二号機が収まっています。
今度は(今度も)大切に、できるだけ長く乗りつづけていきたいですね。