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Last update 2004/06/21.


2004年

歩兵の本領(講談社文庫)
浅田次郎・著
「鉄道員(ぽっぽや)」や「壬生義士伝」など最近ベストセラーを連発している浅田氏の短編集。
これを読むまで知らなかったが氏はかつて陸上自衛隊に属していたことがあるらしい。
いちおうフィクションではあるのだろうが、おそらく氏の自衛隊時代のエピソードも 含まれているのではないだろうか。

内容は「戦わない軍隊」の自衛隊なので、戦闘シーンなどはもちろん出てこない。
しかし、自衛隊普通科での訓練内容や生活など、経験者でないと書けないようなエピソード ばかりである。

軍モノが好きな筆者だけに自衛隊の内情が窺えて楽しく読めた。(何かイマイチな感想..)

評価(5点満点):■■■□□

[2004/06/21]

デイ・アフター・トゥモロー(竹書房文庫)
ホイットリー・ストリーパー・著/石田亨・訳
この稿を書いている時は映画の興行成績No1の本作のノベライズ。
書店には原作本もあったが、そっちの方はストーリー仕立てではなく、本格的な学術本みたいだったので 敬遠..

内容は突如地球を襲った寒冷化と戦う人々のドラマ。
と書くとあまりに薄べったいが、完全なフィクションという訳でもなく、過去にもあった現象 らしい。

アメリカの話らしく超自然現象と家族の絆を描くヒューマン・ドラマに仕立てられているが、 正直、これを読んで劇場に観にいくのをためらってしまった。
途中までは良かったのにな..オチがあれじゃぁ..

評価(5点満点):■■□□□

[2004/06/21]

死者の夜明け/ドーン・オブ・ザ・デッド(竹書房文庫)
ジェイムズ・ガン・著/入間眞・訳
ゾンビだ、ゾンビ。

この稿を書いている時は映画「ドーン・オブ・ザ・デッド」は日本でも公開されていて、 もちろん、私、長太郎も劇場で観た。2回連続で。
この本はその映画のノベライズ版である。

「ドーン・オブ・ザ・デッド」は'78年の作品「ゾンビ」(原題は"Dawn of the dead")のリメイク。
しかし「ゾンビ」という存在と、主な舞台がショッピングセンターというだけが同じと考えていい。

今回のゾンビは走るし、強い。
勿論ゾンビの主攻撃である「噛みつき」はあるが、何と「鉄拳」でカローラ(自動車)の フロントウインドウを割ってしまうのである。これは由々しき事態だ..
ゾンビだけは唯一、一対一なら一般人でも勝てそうなモンスターだったのに、 これでは私も諦めて喰われてしまうしかない。
「28日後..」以降、走るゾンビ(「28日後..」は正確には"感染者"なのだが)がトレンドらしいが、 このことはゾンビファンの間でも喧々諤々である。

私の場合、本書を読んでから映画を観たが、本書を読んでいたのでストーリー展開を楽しむという ことはなかったが、逆に映画では描ききれていない心情描写や、カットされた部分などは本書で フォローできるメリットがあった。

旧作ファンからは結構な批判も出ている今作だが、まぁ別の作品とすれば納得はいく。
旧作は「ソサエティ・ホラー」だとすれば、今作は「アクション・ホラー」ということだろうか。

評価(5点満点):■■■□□

[2004/05/30]

嘘つき男と泣き虫女(主婦の友社)
アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ・著/藤井留美・訳
2002年に読んだ「話を聞かない男、地図が読めない女」の続編。

今作では前作より、より具体的な内容に掘り下げられている感じ。
ただアメリカ人ベースではあるので、文化的な側面や男女のコミュニケーションなどは 日本人の男女とは多少違う面はあると思う。

胸の谷間とお尻の割れ目の区別はなかなかつかなかったが、3回くらいジっと見てたら判って来た。

評価(5点満点):■■■□□

[2004/05/30]

川の深さは(講談社文庫)
福井晴敏・著
福井氏の作品を読むのはこれで3作目。
立ち寄った三軒茶屋の書店で、店員の人の大お薦めだったこともあり、前々から気にはなっていた 作品だったので、今回読んでみた。
いや、やはり面白い作品ではある..しかし..しかしである..敢えて苦言を云わせてもらえば、 「プロットがみんな一緒やん!」

確かこのようなことは2003年の「Twelve Y.O.」の時にも書いたと思う。
挫折した中年オヤジを軸に、謎めいた特殊工作員の青年、同じく工作員の美女、 コンピュータ・ウィルス、国家的または国際的策謀.. 過去に読んだ3作品、すべて同じテイストなのである。

作品の著作順に言うと、本作「川の深さは」「Twelve Y.O.」「亡国のイージス」となるらしいので この順に読むと作品上流れがあって良いのかもしれないが、私はこの逆に読んでしまった。 (だって作品の発刊順はこの逆だったのでは..?)
とまぁいろいろ云ったが福井氏はタメ(同い年)だし、期待している作家でもあるので敢えて。
あとは「終戦のローレライ」の文庫化待ちか?

評価(5点満点):■■□□□

[2004/05/30]

死にゆく妻との旅路(新潮文庫)
清水久典・著
書店で本書を目にして、何となく買わずにはいられなくなった。
タイトルからもある程度の想像はつくが、ページをぱらぱらとめくり、"ロードムービー"ならぬ "ロードノベル"であることを知った。

物語は縫製工場を経営する筆者が、自身の工場の経営不振に陥りその上、妻も末期癌に侵されてしまう。
妻は病院での治療を拒否し、筆者自身も借金に追われながら夫婦二人、マツダボンゴに乗って 北陸を当て所なく旅するというものだ。

もちろんノンフィクションで、はっきり云って「重い」。
こういう物語を読むと、自分の悩みなど小さなものだと感じさせられる。
また、私、長太郎は独り身なので実感できないが、夫婦の在り方について考えさせられるし、 供に支えあう存在の素晴らしさを感じた。

万人にお薦め、というわけではないが、最近の文庫にしては格安だし(\362)、 人生について何か考えるものがある人は(何も考えてない人なんていないけどね)、 一読されるのもいいと思う。

評価(5点満点):■■■■□

[2004/05/30]

日露戦争がわかる本(PHP文庫)
太平洋戦争研究会・著
「太平洋戦争がわかる本」と同じ形式で、今からちょうど100年前の日露戦争について 解説された本。
第二次大戦・太平洋戦争についてはこのテの戦記モノが多数発刊されているが、 日露戦争の入門書的な解説モノは少なかったので助かった。(<-何が?)

収穫だったのは、諸説あるが、旅順攻略の第3軍司令官の乃木希典は無能な指揮官では なかったとする説。本書での検証も説得力がある..
あとは「第一次世界大戦がわかる本」の登場を待つばかり。

評価(5点満点):■■■□□

[2004/03/08]

空想歴史読本(空想科学文庫)
円道祥之・著
「空想科学」シリーズは柳田理科雄氏の人気シリーズだが、 本書は空想科学上の物語を地球創生から未来永劫まで時系列にならべて紹介していく ものである。
しかしながら、空想科学上の歴史のムチャクチャたるや..
ところで、著者の円道祥之氏はガンダムの研究本書いてなかったっけ? (当時のペンネームは"圓道"だったと思うが。)

評価(5点満点):■■■□□

[2004/03/08]