Komatsu Report   #1   from Beijing.

 

Beijing レポート#1: ボディーランゲッジにはご注意?!

北京に赴任してはや1ヶ月がたちました。日本ではGW真っ最中、木々が美しい緑に覆われ、色鮮やかな花たちもわれもわれもと咲き誇っていることでしょう。

一方、ここ北京はベージュ色・・・ご存知の通り黄砂が年々ひどくなっているようです。地元の人たちも驚くやら、憂えるやら。日本にも砂は届いていたようですが、一時は毎日が黄砂による曇天で太陽が見えず、先日に至っては、朝起きたら街中がまっ茶色でした。夜中は風が強かったわけでもないのに、朝外に出ると一面の「砂景色?」でした。夜中に深深と切なく降り積もったのでしょうか。(これを書いている52日は快晴です。真夏日になりそうです!)

それと、この時期は柳の木の綿帽子が雪のように飛び舞っています。ひどい日はまるで吹雪の様になっています。少し大げさですが・・・ 

そうした黄砂や綿帽子を避けるため、顔一面をストッキングの様なものを被って自転車を飛ばす女性を散見します。その美意識にちょっと驚かされます。

さてさて、本題のボディーランゲッジですが、赴任初日からやってしまいました。北京での一般生活は英語がほとんど通じない・・・と考えたほうがよさそうです。そればかりかジェスチャーにも意外な落とし穴が・・・

昼食を摂りに北京銀座といわれる王府井(わんふーちん)に行きました。大通りを左に入ると路地があり、賑やかな屋台街が広がっていたので、さっそく家族でチャレンジすることにしました。

店員(服務員)さんに強引に誘われるまま着席しましたが、いきなり中国語でまくしたてられて何もわかるものではありません。お品書きに書いてあるそれらしきもの(麺類2種)、そして隣の人が食べている炒めものを身振り手振りでなんとか注文しました。

更に、欲張って羊肉の串焼きを、隣の人の食べ残しの串を指差しながら頼んだときです、なんと店員さんが両手の人差し指で「ばってん」を作るではありませんか。私は少し怪訝に思いながらも、「何故だろう。隣の人はどうしたのだろうか。でも店員さんが言うのだから、このお店ではだしていないのか、残念・・・」と諦め、自らを慰め、自分でもご丁寧に「ばってん」をつくって、にこやかに「わかりました。しょうがないね。」と笑顔で答えたつもりになっていました。

待つこと約5分、麺類2種類と炒め物が出てきました。「ああ〜良かった〜なんとかうまく通じたぞ」とおいしく食べ始め、空腹も人心地ついてきたそのときでした。なんと、駄目だったはずの羊肉の串焼きが、それも10本!(串の長さ、約30cm)も出てくるではありませんか!唖然とする我々家族の面前にこれでもか〜!っと串焼きが止めを刺すように、また、あざ笑うかのように10本並べられたのです。

「え〜っ!?駄目だったんじゃないの〜!?」と一瞬我を失いかけましたが、その10秒後には、「ばってん」は「10」の意味だったのだと漸く気づいた幸松でした・・・勿論、3人で全部を平らげる気力も能力もましてや体力も無く、かと言ってキャンセルする言語力も持ち合わせない私は、お隣のお客さんに「どうぞ」とジェスチャーでお勧めしてみたのが精一杯、結局は「申し訳ないけれど、いらな〜い」と丁重にお断り申し上げられたのでした。

勿論、家族の冷ややかな視線は充分に私を冷静にしてくれました・・・とほほ・・・

因みに羊肉の串焼きは大変美味です。たっぷりのクミンシードで匂いを消してあり、結構いけます。ビールのつまみに最適です。勿論10本も頼まないほうが良いですが・・・

ところで、その屋台街では色々なものが売っています。特に目を引く(身を引く??)のは、活きている「さそり」、「たつのおとしご」、「ヒトデ」等々の串焼きです。こちらはちょっとチャレンジする気になれません。

日本風の「たこ焼き」なども売っていますが、あまり美味しくないようです。しかも他のものと比べて少し高く感じられます。

教訓1:ジェスチャーも 所変われば品変わる わかったふりは要注意 あわてず、あせらず確認を

さてさて、こんな感じで北京での新生活を開始した幸松Familyです。毎回新鮮な驚きをほぼ月報の形で皆さまにお届けしていきたいと思っています。まあ、のんびりとお付き合い下さい。

ところでこのレポートは、基本的に、北京のしかも大変限られた地域での限られた経験に基づくものです。しかも私の独断と偏見に基づくものですので、実態を必ずしも反映していない可能性が非常に高いものと思われます。是非ご参考情報ということでお楽しみ下さい。

因みに、中国に少し興味が出てきた皆さんには以下お奨め図書です。結構笑えます。

講談社文庫 「踊る中国人」 原口純子+中華生活ウオッチャーズ ¥695(税別) 

 

KOMATSU Report from Beijing