幸松 Report   #18   from U.S.A.

 

LAレポート番外編:輸入された鳥たち・・・鳥インフルエンザはご法度!

早いもので帰国して3ヶ月が経ちましたが、今回はLA後始末記として、アメリカで購入、増殖したペットのLovebird(ボタンインコ)の連れ帰りドタバタ顛末をお伝えします。

すったもんだがありながら、結局7羽のボタンインコは、漏れなく無事に入国しており、毎日元気に鳴きまくっています。時にはこちらの頭が割れるくらいの勢いです。いたいけな鳥たちに、「だまれ!」とも言えず、ひたすら耐えています。

しばらくの間は、連中も時差ボケがあるらしく、夜中にピーピー鳴いていましたが、今では時差も解消し、明るい時間に活動しています。
出国に関しては航空会社のカウンターの皆さんに大変丁寧に対応していただきました。どうもありがとうございました。幸松も鳥篭を注意してエアパッキン等で梱包したりしていったのですが、ダンボール等で丁寧にグレードアップしてくださいました。因みに動物ということで超過荷物扱いとなり、超過スーツケースの2倍である$220を請求されました。ガ―ン・・・

キャビン内にも動物部屋があるそうなのですが、一種類の動物あたり、2固体までが上限とのこと。哀れな7羽は貨物扱いと相成りました。もちろん、ちゃんと空調が効いた快適な空間であったということです(鳥に聞いた訳ではありませんが・・・)。鳥たちもストレスを過大に受けた様子でも無かったです。ただ、鳥たちにとってはいい迷惑だったことでしょう。訳もわからず気圧の変化や重力、激しい突然の揺れを経験させられたのですから・・・

成田空港では、Baggage Claimのベルトコンベヤーの脇に無造作に鳥篭が置かれていました。とても違和感がありました。道行く人々はさぞや、「何これ?鳥を7羽も持ってきたの?信じられない!」と思ったことでしょう。われわれ家族は遠くから愛しの鳥篭を見つけるや、安否を確かめるため、小走りで近寄りました。万が一があったらどうしょう・・・無事を見届けたときは感謝の気持ちで一杯でした。

成田の動物検疫カウンターでは、LAUSDA(米国農務省)指定動物病院で入手した健康証明書7通(費用は全部で$250程度)を提出することで、即刻無罪放免となりました。ただし、入国後21日間は毎週健康状態を確認する電話を動物検疫から頂きました。本来ですと健康証明書はUSDAの裏書が必要だったのですが、そこまでは追求されませんでした。幸松も裏書をもらうべくUSDA事務所に足を運んだのですが、CITES(別の政府機関。希少動植物の輸出入を管理している?)の輸出許可書が無いことを理由にもらえなかったのです。

CITESには、必要性に気づいた出国の一ヶ月前に申請書を送ったのですが、結局間に合いませんでした・・・出国してから会社(アメリカ)に許可書が届いた模様です。遅かった・・・CITESでの許可書の存在はUSDA担当官との電話で発覚しました。その前に電話した担当官は一言も言ってくれなかったですし、USDAのHPにも何も書いていませんでした。

CITESには出国直前にも電話で確認したのですが、「申請は承認され、もう郵送したとシステム上にも記録がある。現物は郵送してしまってもう無い筈だ」とのことでした。そんなわけでFAXもしてもらえず、結局USDAの裏書はもらえず仕舞だったので、成田の動物検疫でお咎めがあるのではと、実は内心びくびくしていたのです。

そんな心配をよそに、動物検疫ではいともあっけなくOKになりました。ちょっと拍子抜けした位です。

幸松も自分で、米国及び日本の担当機関等々に色々と確認したのですが、部署によって言うことがまちまちで本当に苦労しました。

USDAの裏書は州都サクラメント(サンフランシスコの北)まで行かないともらえない(米国)」とか「CITESの承認は少なくとも90日はかかる」とか、「鳥インフルエンザの影響で、いかなる鳥(ペット)も全面輸入禁止だ(日本・・・これは結構堪えました)」等々一時は絶望感に襲われるようなコメントも日米のお役所から頂戴しました。しかし、最後まで諦めないことで何とか無事に連れ帰ることができました。仕事もこの調子だと良いのですが・・・どうも諦めが早く・・・

ご心配をお掛けしましたが、鳥たちは日本の春秋を謳歌しています。スペースに恵まれたLAと違い、近所迷惑を考慮してベランダでの日光浴もさせてあげられませんが、毎日幸せそうに気持ちよく鳴いています・・・

我が家にお越しの際は是非、鳥の合唱をご堪能下さい。

キウイ、オージー、ジージー、タスマン、クック、ロッキー、ワラビー、一同がお待ち申し上げております。

結構和みます。

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