幸松 Report #16 from U.S.A. |
LA レポート#16: Excuse Meの一言で... あっという間に3月になってしまいましたが、漸く今年最初のLAレポートです。皆さんお元気ですか。ご無沙汰しております。日本は少しづつ春めいてきているのでは無いでしょうか。日本の春は素晴らしいですよね。誠に懐かしい限りです。花見て一杯...と行きたい所ですが... ところで今回は、「ちょっとした一言」をテーマにしたいと思います。 こちらの人達は老若男女を訪わず、良く“Excuse Me”と言います。「失礼します」とか「ちょっとごめんなさい」といったニュアンスなのですが、とても自然ですし、言われると気分は悪くありません。たとえば、ちょっと前後を通ったり、身体がぶつかりそうになったりした時や、「通して下さい」と言いたい時に“Excuse Me”と殆どの人が言います。 残念ながら、我が日本ではこうした一言が減ってきているのではないでしょうか。勿論、幸松自身も反省しているのですが、電車の中、駅、デパート、スーパー、色々な場面でこの一言が言えなくなってきているような気がします。そして少しづつ、人との関係が殺伐としてきているような気さえします。心の中で「なんだよお、すいませんくらい言えよお」な〜んて呟きながら...面白いことに、幸松も米系のスーパーでは“Excuse Me”といえるのですが、日系のスーパーでは「ごめんなさい」って言えないんですよねえ。反省です。 入り口ドアの開け閉めもこちらの人は親切です。レディーファーストは良くご存知と思いますけれども、男性同士でもドアを開けて、わざわざ待って次の人を先に入れてあげたりするのですよね。あけてもらった方も笑顔で“Thank You”とお礼です。なかなか気持ちが良いことです。日本では、前の人がドアを開けてくれていても、「ありがとう」と言えない人が増えてきましたね。自分も反省です。 ちょっとした一言で、お互い一日がとても気持ち良く過ごせると思うのですけれど。 すこし話題はそれますが、こちらでは「ハクション!」とくしゃみをすると、本人は“Excuse Me”というのですが、周りの人は”Bless You”と必ず誰かがおまじないをしてくれます。会社の偉い人達の真面目な会議でも、誰かがくしゃみすると、トップの人でさえ真面目な顔で”Bless You”と言ったりします。なんだか微笑ましいような、可笑しいような... 通りや部屋でであった時の挨拶ですけれども、”How are you?”以外にも色々なフレーズがあって、馴れないと対応に苦慮してしまいます。なんと答えていいのか...たとえば、”What’s going on?”, “What’s up?”, “How’s everything?”, “How’s things?”等々と色々あります。最初の内は回答に苦慮していましたが、最近は何でも“Good”とか”Doing OK“とかごまかす知恵が出てきました。気の利いた文句でも言えればいいのですが、なかなか咄嗟には出てきません... 話は変わりますが、我が家の長男は去年の9月から中学校に通っています。中学校の放課後の自由課題で、Cotillion「コティリオン」というプログラムがあります。電辞書にはフランス起源の社交ダンス「コティヨン」とありますが、内容は「社交界に向けてのお稽古」です。社交界の機微に詳しい人生の先輩達が中学生相手に社交界でのたしなみ、立ち居振舞い、エスコートの仕方等を教えてくれるのですが、毎回生徒達が正装して現れるので、それはそれは壮観と言いますか、可愛らしいといいますか。特に女子がおませに着飾って、大変微笑ましいです。もっとも我が家の長男君はあまり好きではないようですが... こうした手ほどきを経て、子供たちはマナーを憶えて一人前になっていくのですね。素晴らしいというか羨ましいです。ただ、どこの中学校でもやっているかどうかは全く解りません。きっと限られた中学校だけなのかもしれませんね。 最後に余談ですが、我が家のボタンインコ“Lovebird”が2羽から7羽に増えてしまいました。9月に番にしたら、その名の通りLove Loveになってしまい、あっという間に卵が5個生まれ、どうせ殆ど孵らないだろうと高を括っていたら、直に全て孵ってしまいました。鳥インフルエンザが猛威を奮っておりますが、我が家は鳥屋敷と化しています...それぞれに個性があって、大変面白いです。 父親がhttp://www.africanlovebirdsociety.com/species/fischers.htmの中の緑色、母親がhttp://www.africanlovebirdsociety.com/species/blackcheek.htmの中の青色なのですが、どうにも青は弱い遺伝子のようで、雛は全員緑色になってしまいました。顔色はまちまちで、黒っぽいものもいれば、オレンジに近いものもいます。 子供達の強い要望に押し切られる形で飼いだしたインコですが、今ではすっかり我が家の中心選手と化しています... それではまた次回! Adios! |