幸松 Report #10 from U.S.A. |
LA レポート#10 スカンクにご注意!! 幸松が住んでいる地域は、治安も、教育水準も比較的良いことから多くの日本人が住んでいます。ダウンタウンから車で約1時間南に向かったところに小高い丘(山)があり、そこはPalos Verdesと呼ばれています。この丘は半島にもなっていて、緑や野生動物にも恵まれています。もちろん殆どの緑はスプリンクラーによる給水で維持されているわけですが... タイトルを飾ったスカンク君ですが、かなりの数が野生で生息しているものと思われます。それ以外にも栗鼠やネズミ系の動物も多く見られますし、ハチドリ(そのハチドリ、Hummingbirdですが、小さな羽をぶんぶん高回転させ、ちょろちょろと飛び回る様は、ハリーポッターのクイディッチという競技でハリーが追っかける羽の生えた金色の玉に良く似ています...)を始めとする鳥類も豊富です。因みにスカンクは意外に小さいです。大体猫の半分くらいの大きさでしょうか。 残念なことに、そうした動物たちが道路で轢かれているのを良く見かけます。丘に登っていく道路や、丘の中には街灯が大変少なく、運転する為にはヘッドライトのみが頼りです。可哀相な動物たちはヘッドライトに目が眩んでしまうのでしょう。しかも下り坂では、車も結構なスピードが出てしまいます。 スカンク君なのですが、轢かれるとこの世に恨みを残す為でしょうか、最後っぺをしてしまうようです。何とも言えない強烈なにおいが鼻と脳を刺激します。車を運転していると、かなり遠くからでも解ります。「どこかで轢かれているぞ!」とこちらも身構える訳です。うっかりと車で踏んでしまおうものなら、匂いが車にこびり付き、暫くはその残り香に悩まされることになります。また、そのまま車庫に入庫しようものなら、車庫中に芳香が充満することになります。その匂いは1ヶ月も続くと言われております。匂い消しにはトマトジュースが効くという噂もあるようですが、ありがたいことにまだ試さずに済んでいます。 そんなスカンク君が、先日我が家の庭にひょっこりといらっしゃいました。夜も更けてから獣が争う気配がしたのですが、その直後、あの芳香が家中に充満したではありませんか。いやあもう、なんといいますか、やけくそでこっちまで放屁してしまおうかと思ってしまったくらいです。なんとか匂いも収まった翌日、家族で朝食をとっていると、なんとスカンク君、のんびりと我が家の庭をお散歩あそばしているではありませんか。家族中に異常な緊張が走ったことは言うまでもありません。しかし、ありがたいことにご機嫌麗しかったらしく、一発のお見舞いはありませんでした。 Palos Verdesでは環境を保護しようと活躍している団体が幾つかあります。彼らのボランティア活動であるNature
Walk(山道歩き)に何度か参加したのですが、彼らの活動のお陰で多くの自然が残されていることに驚きました。Nature
Walkを主催する中で寄付を募り、その寄付で土地を確保し、自然を確保していくのです。その地道な努力には脱帽の他ありません。当然、彼らが土地を守る対象は宅地開発となります。住み易いところですから不動産としての土地の価値は高いものと思われますが、彼らには是非今後も活動を続けて、美しい自然を残してもらいたいものです。 Nature Walkの中で教わったのですが、以外とNative(土着)の植物が少ないのです。 どのようにして繁殖してきたのか解らないのですが、よそから来た植物が幅を利かせているようです。Nativeの植物を守り、Nativeで無い植物を駆逐するのも彼らの目的の一つです。 興味深かったのは、干からびたカタツムリが多数いることでした。砂漠の中、水分を求めて枯れきった植物の茎を上へ上へと登っていく訳ですが、如何せん植物も干からびており、最後にはカタツムリが鈴なりとなって干からびているのです。ここロサンゼルスは本来は砂漠だったんだなあとつくづく思い知らされました。 話しは変わりますが、年末から我が家ではボタンインコを飼いはじめました。名前はニュージーランドを懐かしんで、KIWIです。彼(彼女?)も羽を切られて飛べないのですよね。用心深い性格でなかなか幸松には懐いてくれません。きっと大きな顔が恐いのでしょう。鏡が大好きで一日中鏡を見ています。また、バイオリンの音色が好きみたいで、ステレオの音に合わせて、良くぴーひゃら鳴いています。幸松の好きなうるさい音楽は全く無視です。 そのKIWIですが、ボタンインコを何と呼ぶのか解らず、買う時に大変苦労しました。結局Lovebirdと呼ぶということが後で解ったのですが、和英辞典でインコとひくと、ParakeetだのMacawだのCockatooだのとあって、全く通じませんでした...会社で詳しい人に、Cockatoo買うからとお店を推薦してもらい、わざわざ片道1時間かけて車でいったのですが、そのお店には大きなオウムのような高い鳥ばかりいて、ボタンインコなんて一羽もいませんでした。おとといおいでって感じでした...そもそもLovebirdだったら近所でも買えたのに!! |