幸松 Report   #4   from U.S.A.

 

幸松、宿題と格闘す!

 今回は、真面目に学校及び勉強のことに少し触れてみたいと思います(柄にも無い!)。

 <第一部>宿題編

 こちら(少なくとも幸松が住んでいる地域)の宿題は、保護者が一緒にやるということが、当然のことのようです。毎日容赦無く宿題がやってきますし、保護者向けの説明書きも添えられてきます。しかもちゃんと読んでサインしなければいけないのです。おサボりは禁物です。

 保護者向けのプリントには、今どのようなことを学校でやっているか、学習のポイント、保護者へのアドバイス、言葉の定義等が載っています。一日会社で英語の洪水を浴びた後、家庭に帰ってから読む学校からのプリント、及び宿題の数々はさすがに厳しいものがあります。しかも二人兄弟ですので二人分...しかしお父さん!音を上げる訳には参りません!トホホ... 

しかし冷静に良く考えてみると、このプリント、とても為になります。子供の学習状況がつかめますし、どのような点に留意してアドバイスしてあげれば良いのかも解ります。自然の流れとして、慣れない英語に苦しむ子供たちの現状も、少しは把握することができます。何より当のお父さんの英語の為にもなるのです。結構知らない単語が多いですね。辞書無しでは生きていけません。 

宿題の量もさることながら、全て英語で書いてあるのは親子揃って厳しいです。日本語で書いてあると訳も無い文章も多いのでしょうが、英語で書いてあるだけでたいそう立派な文章に見えてしまいます。4年生の文章ですから、そこそこでしょうにね。親子で泣きながらついていっています。 

学校では、やはり皆の前で発表することが多いようです。プレゼンテーション能力の育成ということなのでしょうね。色々と課題を与えられて、それについて家庭で学習、準備し、皆の前で発表することが度々あります。つい先日は「修道院(Mission)」がテーマでした。息子は修道院の絵を描き、典型的な建物の構造をレポートに纏め発表しました。もちろん親子で格闘してなんとか間に合わせたのです。休日に、実際に修道院へ行って写真を撮ったり(勿論、観光がてらですが...)、インターネットで調べたり、先生に借りた本で調べたりしました。息子は、実際の発表では自分でも良く分かっていない英語を丸暗記して、なんとかその場をしのいだようです。質問されたらパニックです!

 サラリーマンをやっていますと、こうしたプレゼンテーションのスキルを子供の頃から育成してもらえるのは、大変羨ましいことと思ってしまいます。こちらでは皆の前で解り易く説明することが習慣として身についている子が多いのでしょうね。大変いいことと思います。

ここまでは苦しみもがく親子の情景ばかりでしたが、息子の名誉挽回を少し。

ご多分にもれず、算数はやはり日本人が得意のようです。問題自体も日本の同学年と比べると、こちらは簡単に見えます。文章題でなければ問題無く解けそうです。子供たちに聞くと、やはり体育と算数は楽しみなようです。あと工作もありました。 

<第二部>タレントショー

 平日の夜、学校のタレントショーなるものを見に行きました。

所謂子供たちの発表会ですが、クラス単位というよりも、個人或いは好きなお友達チームでの発表でした。学校が終わった後、保護者が参加できる時間帯に設定されています。

発表の中には、楽器演奏有り、ダンスあり、歌あり、手品ありと盛りだくさんでしたが、日本人以外はお世辞にも上手いものは有りませんでした。贔屓目かもしれませんが、やはり日本人がしっかりと準備していて、見ごたえがありました。しかし、皆大変楽しんでやっているように見えました。それほど上手くも無いのに、大人達は賞賛を惜しみませんし、大変に盛り上がっていました。しかも仲間の子供たちも大喜びでした。 

準備をしっかりして、いいものを見せなければならない、と頑張る日本人とは基本的な考え方が全く違うように感じられました。ともかくお互いに楽しんで、誉めてあげる、やる気にさせてあげる、伸ばしてあげる、という考え方があるように感じられました。準備もそこそこなのではないでしょうか。どちらが良いという訳ではありませんが、単純にそう感じました。ただ、他の学校はもっと違うかもしれませんね。

 それにしても楽器演奏は中国系の子供が多かったです。お国柄でしょうか。 

最後に余談を一つ。

こちらでPTAのお手伝いを継続的にしようとすると、ツベルクリン反応の接種が保護者にも義務づけられます。もちろん子供たちは入学時に接種したのですが、保護者もです。結核がまだまだ危険視されているのですね。 

軽〜い気持ちで受けた幸松でしたが、何と家族でただ一人「陽性(Positive)」でひっかかってしまいました。何故だ〜!何故Positiveがいけないんだ〜!

しかもX線まで受けさせられてしまったのです。結果は問題無しで、無罪放免でしたが、なんとも悔しい〜!40近くにもなって、ツベルクリンで腕が赤く腫れてしまうなんて!家族からは暖かい労いの言葉を頂戴しましたが...まあ、BCGうたれなかっただけでも良しとしましょう。 

次回はいよいよ地元の少年サッカーについてレポートします。

ただ、まだ入団手続きをしただけで、シーズンは秋なのです。サマーキャンプというのは夏休み中にあるのですが、待ち遠しくて、親子揃って欲求不満に陥っています!

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